04 ナスは変わった植物
二月の上旬
小さな農園佐伯ファームに彼らの王国はある。
ナァス、ナァスとナス達の喋る声が聞こえる。
良く耳を傾けないとと聞こえない小さな声で、今日も彼らは愉快にお喋りを始める──
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「インドにいるナスの長老と連絡取り合ってるんだよ!!なんでも知ってるんだよ!」
「「「(日本からインドに、どうやって連絡をとってるんだよ......)」」」
「インドの長老は何年も生きてるんだって」
「なん......だと......?」
「僕たちまだ種だから......植えられて三日......」
「インドの長老は僕たちの何百倍も生きてるぞ......」
「それに日本のナスは一年草で半年しか生きられないのに......」
「なぜインドのナスは何年も生きられる......!?」
「説明しよう!
ナスは元々、熱帯のインド原産の多年草植物だ。しかし温帯の日本では熱帯よりも低い気温の影響で一年で枯れてしまうため一年草なのだ。日本のナスも熱帯と同じ気候の場所で育てれば何年も生きると言われている......」
「き、貴様はジーニナァス」
「今回も完璧の説明じゃないか......」
「インドのナスよ!その程度で勝ったと思うなよ!?僕たちにも勝っているところがあるはずだ!!」
「なに目線だよ......」
「聞いたことあるんだけど、インドは日本の約30倍ナス生産してるってよ......」
「負けてるやん」
「まだ何かあるはずだ......」
「そういえば、日本はナスの種数多いけど......」
「「「けど?」」」
「インドのナスの種数知らないから比較できないな......」
「「「......」」」
......今日もナス王国は平和だ。
まず始めに謝罪から、
インドのナス(多年草なので寿命が長い)の生きる年数について、
具体的な多年草のナスの寿命を知ることができませんでした。「何年も生きる」という曖昧な表現を使ってしまい申し訳ございません。
具体的な寿命を見つけ次第書き直します。
インドのナスの生産量について(2020/7.2)
様々なサイトで調べたところ
インド生産量 (トン)
10563000
12515000
13444000
12826000
12552000
日本生産量 (トン)
306000
321200
330100
くらいでした。
約三十倍という感じでしょうか......厳密にいったら少し変わってくるかもしれません。
インドのナスの種数について
これに関しては私の情報収集能力がないせいで見つけることができませんでした。
トピック
・ナスの種まきは二月
・日本のナスは一年草、インドなど熱帯のナスは多年草
・インドがナスの原産地
・日本のナスの種数は多い(180種)
・ヒンドゥー語でナス → बैंगन だそうです