17 ナスの家庭栽培
三月上旬
小さな農園佐伯ファームに彼らの王国はある。
ナァス、ナァスとナス達の喋る声が聞こえる。
良く耳を傾けないとと聞こえない小さな声で、今日も彼らは愉快にお喋りを始める──
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「今日は、ナスの家庭栽培についてー!」
「ナスは家庭栽培難しいよ!」
「多分この話読み終わる頃には心折れてるよ!」
「それナスが言っちゃダメ......」
「買う方が安――」
「それは言うなぁ!!」
「だからナス農家には感謝しなきゃだね」
「それなァス!」
「そこに繋げたかったのか......」
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「まず小さな苗を作って、その中に種を撒く最初から全部作る方法と、苗自体を買っちゃう二つの方法がある」
「種を撒く方から説明するなーァス」
「育てる地方によっていつ種を撒くかは変わって来るけど、基本的には春頃に撒くね」
「一週間くらいで発芽するよ」
「一ヶ月くらいしたら、接ぎ木をする」
「接ぎ木をすると、収穫量が増やせたり、病気にかかるリスクを減らせる」
「そして農薬に頼る必要性が少し減る!!」
「でもナスの接ぎ木が失敗すると、上手く成長できないのでやり直しになる」
「温度管理をしないと結構やり直しになる」
「その後は苗を買った時と同じになる」
「苗が育ったら植木に植え変える!」
「その後ちゃんと成長できるように、支柱を立てなきゃいけないんだ」
「収穫量を増やすために一番花、二番花は取らないといけないんだって......」
「その後ナスの実は」
「受精不良で......」
「石のようなナス通称石ナスが出来てしまいます」
「水分が少ないと......」
「つやがなく、固い果実になってしまいます」
「肥料が足りないと......」
「枯れます」
「肥料が多すぎると......」
「病気になる、もしくは形の悪いナスになってしまいます」
「双子ナスとか、へん平果とか、舌だし果とかね......」
「でも二週間に一回くらい追肥をしなきゃいけないんだよ」
「温度が低いと......」
「同じく形の悪いナスになります」
「見張らないと......」
「ネズミやタヌキ、ハクビシンに食べられます」
「葉っぱが健康か確認しないと......」
「害虫が葉を食い荒らし、その傷から病気になる可能性が高まります」
「増えないのは......」
「愛が足りないだけです。足しましょう」
「そんな訳あるか!」
「そして、収穫」
「収穫をする間も追肥しなきゃいけないんだ」
「......そうすればたくさん取ることが出来るよ?」
家庭菜園のナスは結構大変......。
......今日もナス王国は平和だ
が、家庭菜園のナスは毎日過酷......。
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トピック
・ナスの家庭栽培は大変……
・ナス農家には本当に感謝しかありません。いつもありがとうございます。
後付け
・25~30度が発芽地温
・20~30が生育適温
・日なたが良い
・土壌は中酸性~中性が良い




