16 ナス成長日記(1)
三月上旬
小さな農園佐伯ファームに彼らの王国はある。
ナァス、ナァスとナス達の喋る声が聞こえる。
良く耳を傾けないとと聞こえない小さな声で、今日も彼らは愉快にお喋りを始める──
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「来ました!!」
「ナス成長日記!!」
「佐伯ファームは自分で苗を作ってナスを育てています」
「僕たちは二月の始めに植えられて、約一週間で発芽しました」
「二月の上旬にそのことについて書かないといけなかったのですが、その時の作者の知識が足りませんでした」
そこは追及しないで......。
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「三月上旬は接ぎ木だね!」
「接ぎ木ってのは僕らの木の根っこを他の植物のに変えるんだ」
「すると土壌病にかからなくなるんだ」
「青枯病とか半枯病とか半身萎凋病とかにかかってしまうと本当に恐ろしい......」
「青枯病の発病株とかは根をなるべく残さないように株ごと抜き取って焼却処分なんだ......」
「「カタカタカタカタ............」」
「ナスナスナスナスナスナス............」
「だからそうならない為にも対病性のある台木で接ぎ木をするんだ」
「さらに耐病性のある接ぎ木苗であれば、連作も可能なんだ」
「それに収穫量を増やすこともできる!」
「まあ!」
「こんなにも!」
「接ぎ木の説明したけど!」
「「「佐伯ファームは接ぎ木しないんだけどね!」」」
「「!?」」
「佐伯ファームは輪作してるから......」
「輪作をすることでも土壌病を防ぐことが可能なんだ」
「接ぎ木の株を買うのとかはお金がかかるしね」
「輪作するのも結構大変なんだけどね......」
輪作をして、病気を起こさない為の野菜の育て方をしないといけないので、様々な野菜を育てることになり、四種類くらい育てなければならない。
「佐伯さん頑張って......」
「それなァス」
「全国のナス農家の皆さんも頑張ってね......」
「「それなァス」」
「全国のナァスの皆さんも頑張ってね」
「「それなァ......て応援する方向性間違ってね?」」
「まあ、ナースにも頑張って欲しいのは確かだろ」
「「......」」
「ナァァァァァァァァァァアアアアス!!」
「も頑張ってください......」
でも、やっぱりなんか違うと感じるナス達だった。
......今日もナス王国は平和だ。
季節の節目にこういうナスの成長期も書いていきます!
もし続きを読みたいと思って頂けたり、クスッと笑って頂けたら作者冥利につきます。
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トピック
・種蒔きから一週間で発芽
・三月に接ぎ木
・土壌病の青枯病、半枯病、半身萎凋病は危険。
・輪作、接ぎ木で土壌病にかかるリスクを減らせる
接ぎ木って言うのは
簡単に言うと、二種類の苗を合体させて1つの苗にしたもので接ぎ木によって、ナスの場合、病気を起こすリスクを減らしたり、収穫量を増やすことができる。




