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【第三章】第十三部分

「お礼参りって、こんな感じなのかしら。気持ちがスッキリしたわ。うん、わかったわ。ふたりの生徒会への入会を許すわ。渡心御台は副将軍、市香ちゃんは奉行就任とするわ。」

「やった!さすがお市の将軍様です!」

「ちょっと待ってよ~。上様、奉行はあたしだよ。」

「だったら、おたすけえは南町奉行、市香ちゃんは北町奉行に任命するわ。」

「なんか納得いかないよ~。」

「町奉行としては同格なんだからいいじゃないの。」

「同格?ますます納得いかないよ~。」

「将軍の命令は絶対よ。観念しなさい。」

「さすが、お市の将軍様です。一生ついて行きます!モミモミ。」

市香は再び吉宗に付着して、右胸を揉んでいる。

「あっ、ズルい!あたしもモミモミ~。」

「これじゃ、右胸奉行と左胸奉行じゃないの!」

「お市はそれで十分です!」

「あたしもこれができるなら納得するよ~!」

「セクハラの桜吹雪が舞ってるわ~!」

こうして吉宗は将軍として復活した。吉宗は軍配型髪留めを握りしめてから、じっと目を閉じて、湧き上がるモノを感じていた。


吉宗が将軍復帰して倹約令は継続したが、御台が副会長に就任して現実路線になった。その結果、生徒会に対して文句を言う生徒が減少し、日頃の生徒たちの会話からトゲが少なくなり、校内の空気が和らいでいた。

「上様の政策はうまく行ってるよ~。これはあたしが左胸奉行として活躍してるからだよ~。モミモミ。」

「そんなことはありません。右胸奉行のお市が現実路線概念をしっかり揉んで具体化してるからです。モミモミ。」

「揉むのはアタシの胸じゃなくて、倹約令にしてよ!」

「わかったよ~。じゃあ、左胸モミモミ停止~。」

「わかりました。右胸揉み行為を止めます。」

「代わりに反対側を揉む~。」

「入れ替えて左胸をマッサージします。」

「揉む人間の左右が変わっただけじゃないの!」

吉宗の抵抗は徒労に終わっていた。


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