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【第二章】第三十六部分

「ちょっと、それって、校則違反なコンクリート造りで、赤とか青とかのネオンサインが劣情に優しくて目に毒な建物じゃないの?からだの準備はできてるけど、まだ心の準備が。はっ。もしかして、理事長の言ってた重大な使命って、この先のHな攻防戦?んなわけない?いやそうかも、そうに違いないわ。は、恥ずかしいわ!」

「ははは。別に過酷な体育の授業なんかじゃないから、安心しなよ。徳田さんは、しっかり勉強できる場所を確保したいようだから、いい場所を紹介から。徳本さんと一緒でもあそこなら大丈夫だと思うよ。」

こうして4人のパーティーは御台の推薦地へと足を向けた。


「さあ、ここだよ。好きなところへ座ってくれ。」

「ここって、生徒会長室じゃない!」

「そうさ。一般生徒は入れないし、ボクも副将軍になるまで入室禁止だったからね。ここは空気清浄機が完備されているんだよ。その効果もバツグンだから、マスクなしでネコアレルギーを防止できるよ。それでもって、ふたりが仲良くしてくれればいい。大岡さんは赤い線の向こう側で生徒会の仕事に従事することもできるから、一石二鳥だよ。」

「あれ?今日は、将軍がふたりともいないなあ。特別授業でも受けてるのかな。」

副将軍は綱吉の私的な令外の官であり、綱吉は自分の正体を話していない。将軍はふたりになったが、あくまで生徒会は単一であり、綱吉側に組織としての生徒会や他のポストは存在しない。なお、H前が生徒会役員であることは隠されていない。

H前は自分の立場を苦々しく思っていた。

(あたしは正体知られてるから一緒に来てるし、大人しくしてるけど、渡心君は間違いなく上様を狙ってるよ~。生徒会長室に連れてきて、まずネコ将軍から譲位させて、自ら将軍になり、さらに上様を罠に陥れて、亡き者もしくはメカケにでもするつもりに違いないよ~。ぐぐぐ。)

コブシを握りしめ、唇を強く噛むH前であった。


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