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【第二章】第十八部分

「マンガが大量コピーされて、生徒会の力ではとても没収しきれないよ~。上様が自ら相手にこの方法を教えてしまうなんて、敵に塩を桐箱に入れて送ってるよ~。いったい何やってんだ~。」

生徒会室で、H前に怒られている吉宗は、及び腰ながら反論する。

「だ、だって仕方ないじゃない。布切れ王子が困ってるんだから、助けるのは将軍の役目じゃない。」

「そんなものは、将軍職務規定にないよ~。」

「職務規定にないことはどっちでもいいってことになるわよ。」

「もう、上様の暴れん坊将軍!あれっ?暴れん坊将軍ってなんだろう、いったいなんのことだろう~?」

H前は暴れん坊将軍という言葉がどうして出てきたのか、考えているうちに、吉宗を非難することを忘れてしまった。

「上様、あげまんがダメまんになったあとはどうするの~。」

「ダメまん言うな!誤解を招くじゃない。」

「どんな誤解~?」

猥雑にニヤリとしたH前は、視線を吉宗の下半身にシフトした。

「ど、どうでもいいじゃない。次の手は、ちゃんと考えてるわ。しかもお触れ3連発よ!男女交際、つまり不純異性交遊を倹約するという学校の風紀を乱さないようにするという、将軍らしい善政だわ。あ~はははっ!」

「上様、やっぱり悪代官っぽい~。」

「悪代官は代官山に任せておけばいいのよ~。あ~はははっ!」

「ワケがわからないよ~。」


こうして、3つの校則・お触れが新たに加わった。

『その①足し高の制』

男女交際をやめたら、食券配布するというもの。食欲は性欲に勝るという本能に訴えるものである。

『その②恋死川養生所設置』

恋死した女子を集めて晒し者にする。恋が辛いものだと主張する。

『その③新田開発』

御台から女子を遠ざけるため、女子同士の交際を推進、男女交際を削減することが目的のため、女子同士を推進。

「三番目は超絶大賛成だよ~。」

H前はもろ手を上げて賛意を示した。

3つのお触れを出した直後、校内には動揺が走った。一度に大きな3規制がやってきたからたまったものではない。


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