虚言者の日記
今までのことを考えれば、俺は到底許されざる存在だろう。
偽りの仮面を被り、嘘を吐く、「嘘」に塗り固められた存在。
自分の真実を誰にも話すことなく、皆に恨まれながら死んで行くのだろう。もっとまともな人生を歩んで来ればよかったなんて、今更ながら後悔している。
正しい人生を歩んでいれば、それ相応の信頼を得ていたかもしれない…
然し、こんな俺を信じてくれるような人間は居るのだろうか…
今更、こんな所に書いていたって仕方が無いのに…誰が読むかも分からない様な日記に書き殴っていても、気づかれない可能性だってあるのに。
少しだけでも反省をしたかった。懺悔をしたかった。その思いを胸に、この日記を書いている。少しだけでもいいから、こんな自分を信用してくれる友人が欲しかった。そうすればきっと、俺も少しは道を踏み外すことなく、正しい人間になれていたかもしれないのに……
__まあ、そんな内容も全て【嘘】でしかないのだけれども。