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他の惑星から

作者: 甘異愚実

ささっと書きました。

「えーっと…ごめん、宇宙人にこの国征服されちまったわ!…いや本当ごめん…すいませんでした。では、良い終末を!ってね…」

ある日曜日。昼下がり、突然の全国放送で、国王様から放たれた言葉に全国民は驚愕し絶望した…ことはあまり関係ない。

なぜならこれは、絶望と狂気で溢れた国民の話ではなく、週末と終末をかけたギャグが周りで見ている宇宙人に全然ウケてないことを気にしている王の話だからだ。

「なぜウケなかった…?なぜ…」

と王が言うと

「使い古されたギャグだからだと思いますよ」

と最も近しいメイドが言う。

「…オマエタチ、ヤハリオカシイノデハ」

宇宙人達も困惑しざわついている。

そう。この二人、頭がおかしいのである。

圧倒的カリスマ性で国をまとめ上げる。口は達者だが脳みそはスカスカの王、ケン。

頭脳明晰全知全能。その代わりとして常識をどこかに捨ててきた天才アホメイド、メイ。

二日前に突然現れた宇宙人に難なく対応できたのはこの二人のおかげなのだが、二日で国が制圧されたのもこいつらのせいである。

なんとこの男、宇宙人とのゲームに負けて国を売ったのだ。これが国民に知れたら大問題になるが、もう大問題なのでなんの問題もない。

宇宙人の要求は国。もちろんこちらの科学力では宇宙人の星に行くことは不可能なので、相手の方が強いことは明確だった。そこでメイが持ち出したのがゲームでの対決。1日だけ練習の時間を設けて、二人とも初見のゲームでの対決。飲むわけないと思っていたが、ケンがうまく丸め込み対決することとなった。

しかし、思わぬところに落とし穴があった。

それはメイがゲームにハマってしまったことだ。

格闘ゲームでの対決になったのだが、メイとそのゲームの練習を始めてすぐハマってしまい、メキメキと上達し2時間でケンはまさに手も足も出ない状態になっていた。そのせいでケンはまともに練習できず、本番となってしまい、案の定ボコボコに負けた…のだが。

「王様、そろそろよろしいでしょうか?」

「うん、まあ放送できたし面白いギャグ言えたしいーよー」

「では。宇宙人様、こちらをご覧になっていただけますか?」

「ナンダ、ミセテミロ」

それは今さっき対戦の模様…を練習機で完全に再現したものだった。

「サッキノシアイジャナイカ、コレガナニヲ?」

「さっきの試合に見えますか?それでは続きをご覧ください」

「アア…ココデヒッサツワザヲキメテ…?ナゼタオレナイ?」

「だってあなた方が使っていたツール、練習機で使ってないんですもの」

「「?!」」

宇宙人達は驚いていた。なぜかケンも驚いていた。

「ナゼソレヲ…!」

と聞くと

「なぜって見れば少しそちら側の火力が上がってるのくらいわかります。宇宙人様がお使いになられているキャラ、私の持ちキャラですもの」

と答えた。

宇宙人達は(ケンも含め)ドン引きしていた。

ちなみに国は救われた。

最後までありがとうございます。どうでしたか。ちなみにタイトルは坂道さんの曲を混じりました。さゆにゃん推しです。

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