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都市の翳りに踊るモノたち ~The Black Box ~  作者: 仙洞 庵
第2章 “隠れ家”の攻防
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装備調達

やられっぱなしじゃ、いられない。

反撃を掛けるべく、装備の調達を図る一行。

自信満々のサミイに任せてみたが……

「よ! 今日はダチを連れてきたぜ」


 薄暗く辛気くさい店内に入るなり、サミィが気さくに話しかければ、髭もじゃの老人はふんと鼻を鳴らした。


「久しぶりにつまらんジョークを聞いてしもうた」

「ご挨拶だな」


 苦笑いするサミィが、「一緒に修羅場をくぐった仲間なんだぜ?」と自分の背後を親指で差す。それならばなおのこと、と老人はディラン達へ哀れむような視線を向けてくる。


「悪いことは言わん。コイツと友人になるのはやめた方がいい」

「おいっ、こら、ジジイ! なんて事言うんだよ」「当然だろうが。少しはお前の道楽(・・)に付き合わされるこの人達のことを考えてやれ」


 辛辣な言葉を浴びせられて、さすがのサミィも頭にきたのか、笑顔を消してそっぽを向く。とてもマフィアで実力行使を専門とする実行部隊員のとる態度とは思えぬ子供っぽさ(・・・・・)だが、他の面子をみてみれば、血生臭い世界で生きてきたとは思えぬ人間味に溢れている。

 他の組織であれば、誰もが表情を削ぎ落とし、活気ではなくただ静かな瞳に世界を映し出し、死人か死神が漂わせる霧のような気配をその身に纏っているだけなのに。

 彼らと一体何が違うというのか――。

 気まずい二人の空気に戸惑うディラン達だが、だからといって会話に割って入る様子はない。気まずくても険悪さがない――理由はそれで十分だったからだ。

 実際、店の前を眺めてる風に、サミィは顔を横向けたまま、ぼそぼそと用件を伝える。


「……悪いが、あんたの嫌みに付き合ってる時間は無いんだ。今日は、例の“倉庫”に用があってきたんだよ」

「何だと……?」


 倉庫と聞いて、皺だらけの顔に穿たれた双眸が異様な光を帯び始める。サミィが触れてはいけない何かに、無造作に手を突っ込んでしまったのは間違いない。

 だが、安易な気持ちで触れたわけではない証拠に、老人とは思えぬ覇気のこもった眼光を、サミィもまた強固な意志で真っ向から跳ね返していた。それが班長ボスの意向に添う装備の調達法をと、自ら提案した手前、引き下がれぬ事情があるが故の頑張りだとまでは誰にも分からない。

 睨み合いは数秒に過ぎなかったが、老人が若者を認めるのには十分であった。


「……来な」


 再びふんと鼻を鳴らした老人が、店の奥へ向かうのを黙ってサミィがついていく。さらにその後をディラン達が続く。

 店内はこじんまりとしており、雑貨屋の感覚で無造作に銃器類が並べられていた。ほとんどが猟銃であるライフルばかりの長物で、後はスタンガンや催涙スプレーなど非殺傷の対人撃退道具ばかりが目立つ。

 合衆国内で5万店ある通常の銃砲店としてみても、だいぶ偏りがある品揃えと言わざるを得ない。正直、客がひとりもいないことに頷けるくらいだ。

 マーカスが不満げな顔で見回していたが、移動を始めるとどこかほっとしたような顔になるのも当然であった。

 奥にある木の階段を降りていくと、突き当たりで赤さびの浮いた無骨な鋼鉄の扉が出迎えた。

 いつの間に手にしていたのか、大きな円環錠を老人が差し込むと、ガチリと音がして、鉄扉がゆっくりと押し開けられる。


「――ほぅ」


 思わず洩れた感嘆は、足を踏み入れたことのあるサミィのものでは無論なかった。

 眩しいくらいのLEDライトが、ここが地下世界であることを忘れさせるほど、棚に陳列された近代兵器の傑作群を自然に近い色合いで浮かび上がらせていた。

 中央に配置されたガラスケースに納められた古今東西の拳銃に、右の棚には狩猟用ライフルからスナイパーライフルまで。左の棚には散弾銃から自動小銃が立て掛けられ、奥には短機関銃が整然と列を為し、己が産み出された理由を承知しているかのように無言の威圧を放っていた。

 どれもガンオイルを丁寧に染み込ませ、新品同様の輝きを放っているが、すべてが未使用というわけではないようだ。

 “廃掃班”の面々には、口にせずとも、幾つもの使い込まれた銃器が鎮座しているのを、的確に見極めることができているはずだ。

 無論、戦いで必須なのは主役の武器だけに限らない。

 アクセサリーとして拳銃を納めるホルスターや収納用のタクティカル・ベストの他、ナイフや防弾ベストなど――一階で提示されてないものも含めて、もはや一店主の枠を越え、個人用兵器類の見本市の様相を呈している。

 不満があるとすれば、爆発物の類いが一切置いてないことくらいだが、老人が終末論者かテロリストでもない限りは、むしろ管理が大変なだけで“一般人ならば”不要な品物だ。これ以上を望むこと自体が間違っている。

 それでも管理については、手間と金をかけているのはすぐに気づける。

 戸口には湿度と温度のデジタル計測器、かすかに聞こえる唸り音はコンピュータ制御の大型空調のものだろう。

 古びた入口の趣に反して、中はやたら近代化されていることにも正直驚かされた。

 ここならば、2ブロック先までの全住民が、映画のようにゾンビ化して襲ってきても、余裕で撃退できそうな武器が揃っている。


「いい店じゃねえか」

「何を言っている?」


 マーカスが満足げに棚の間を周って物色していると老人が不機嫌な声を上げる。


「これは売り物じゃない。儂が二十年かけて揃えた“コレクション”だ」

「はあ?」


 間抜けな声を上げたマーカスだけでなく、他の三人も思わず老人へ視線を向けている。「本当だよ」とまさかの弁護をしたのはサミィだ。


「この爺さんは、これでもNRA(全米ライフル協会)のロサンゼルス支部における幹部でな。店の方は自己防衛小道具セルフ・ディフェンス・グッズを中心に商ってるくせに、趣味の方では、金に飽かせて大好きな銃器類をたんまりと溜め込んでるんだ」

「なるほど」


 サミィの意図を察してクレイグが頷く。ここに来る途中、ディランが皆に提示したのは、正攻法での銃砲店からの武器購入という手段だった。

 まさか正規店で普通に購入するとは思わないから、どの組織も、せいぜいが「連絡を入れろ」というくらいで人員を貼り付けるような手間まではすまい、という読みだ。

 だがそれよりも“趣味人からの調達”なんてアプローチは、さすがに誰も考えられまい。サミィの意外な顔の広さにリディアも「やるじゃない」と感心していた。

 状況が分からず、ひとり面白くなさそうにしているのは老人だ。自慢のコレクションを褒めるどころか、なぜかサミィが仲間からを褒められてるのを見て忌々しげに唸る。


「好きな銃を、好きな時に、好きなだけ観たい――それのどこが悪いんだ?」

「だれも悪いなんて思ってねえよ」

「なら一体、俺の“倉庫”に何をしにきた?」


 ここにきて、ようやく警戒する老人にサミィは腕を広げ、静かに眠る銃器類達を差し示す。


「なあ、爺さん。あんたが好きなのは“嗜好品”としてでなく“実用品”としての銃だろ?」

「それがどうした」

「なら、単に眠らせておくのは勿体ないと思わないか?」

「お前……」


 自慢の倉庫にあるのは、製造番号がヒトケタとか世に出ぬ幻の試作品だとかそうした類いのものではなく、純粋な量産品ばかりのものだった。

 無論、州軍や司法機関御用達の機能制限を撤廃した市販されぬ武器も揃ってはいる。だがすべて、特別ではあっても正規の所持許可を得たものばかりであるのは間違いない。

 それは老人が純粋に“武器”という“人類が産み出した至高の工芸品”を慈しんでいるからであり、実践的であることを極限まで突き詰めた“必要不可欠な相棒”であると頼りにしているからでもあった。

 毛皮で寒さを凌ぎ、爪や牙で外敵から身を守ることさえできない脆弱な生き物である人間が、大自然の中で暮らしていくのに必要なのが刃であり銃である――その“真理”をいつまでも忘れぬように、思い出せるようにするための場所が、この“倉庫”であった。

 ワインセラーのような“蒐集品”と一緒にされるなど以ての外、実践されてこその武器なのだ。その老人の心理をサミィの言葉は強く刺激した。さりげなく恣意的に。

 サミィの誘うような文句に、だが何を言わんとしてるか気づいたらしい。言葉を途切らせ、より一層皺を深くする老人に、別の声が掛けられる。


「老人。俺たちは早急に、強力な武器を手に入れる必要がある」


 ディランのあまりに真剣な表情に、切って捨てるつもりであったろう老人の口が半開きのままで固まる。


「……一般人を巻き込むつもりか?」

「そのつもりで銃を使ったことは一度もない」


 きっぱりと断言するディランに老人は鼻を鳴らすだけだ。


「上手い言い方だな」

「警察も結果、巻き込むことはある。テロリストが相手なら、国でさえ“損失”として割り切る。最悪は戦争だ」

「強力な武器を使えば、威力に応じた影響が出るのは当然だからな」

「それが銃の宿命だ」


 ディランの言葉に「知った風なことを」と老人の顔が苦虫を噛みつぶしたようになる。


「だから、人の意志が重要な位置を占めるんだ」

「NRAの標語スローガンだったか」


 ほうと老人が感心した目を向けてくる。今や会員数400万人とも言われる巨大組織とはいえ、知らぬ者は知らないものだ。

 特に老人の目の前にいる者達がまともな人種(・・・・・・)でないのは薄々感じているだろう。そうした者らが、標語どころか老人らの苦労も知らずに平然と馬鹿な銃撃戦を繰り広げ、銃規制論者に対する文字通り援護射撃(・・・・)をするのを忌々しく思っていただけに、意表を突かれたのは間違いあるまい。

 留めは、荒事に塗れて錆び付いたような男の口から、到底洩れることがないはずの台詞だった。


「きれい事を言うつもりはない」


 声は低く、冷えた眼差しなのに、目の前の男から確かな“熱”を老人は感じた。


「俺たちは降りかかる火の粉を、払うだけだ。弾をぶち込みたい相手に、銃口を向けるだけだ。自分と仲間の命が天秤に載れば――一般人のそれより(・・・・)も、優先するのは当然だ」

「……儂だってそうする」


 ふんと老人が鼻を鳴らす。


「お前さんらのような者は嫌いじゃが、善悪を口にできるほど儂も高尚じゃない。……まあ、その若造に死なれてもな」

「爺さん……」


 老人がサミィへ向かって円環錠を放り投げる。


「好きにするといい。条件は、“賃料として買値と同額を払うこと”と“損壊させれば、新しい同一品で後日返却すること”だ。――ああ、そうだ。きちんと分解清掃して返せよ」

「助かる」


 ディランの礼を老人は小さな背で受け去って行った。


         *****


「どれを選べばいいか、迷っちまうな」

「念のため、追っ手の可能性は捨てれない。遅くても10分でここを出る」

「……マジかよ」


 笑み崩れていたサミィがディランの一言でがっくりと肩を落とす。他の面子は始めから決めていたように、目的のコーナーへ真っ直ぐに向かって武器の動作確認等をはじめていた。

 特にクレイグは、肩から提げていた短機関銃サブ・マシンガンをガラスケースの上に置き去りにし、真っ直ぐに左の棚へ向かっていった。

 

「あれ、相棒はいいのか?」

「ああ。それ(・・)じゃ、あの“鎖”はぶち抜けないからな」


 目敏いサミィの問いかけに、『彫刻師』との対戦を思い出したのか、クレイグは渋い声で答える。手にするのは『HK416』――ドイツの武器製造メーカーH&K(ヘッケラー&コッホ社)が誇る自動アサルト小銃ライフルだ。

 全長は自動小銃の中でも比較的コンパクトである800ミリを切る取り回しの良さを実現し、それ故の重量3㎏という携行性の良さ。何よりも特筆すべきは、ガス・ピストン式の弱点である命中精度の低下を克服した点にある。

 屋内戦闘を主眼としながら、威力の向上を図るならば、指定弾丸が7.62ミリより小口径な5.56ミリNATO弾を用いる『HK416』以上の適役はいまい。

 感触を確かめるべく繰り返し小銃を構えるクレイグの様子は実に満足げだ。


「流行りのPDW(個人防衛火器パーソナル・ディフェンス・ウェポン)も使ってみたかったが、置いてないようだ」

「そらそうだ。“趣味じゃない”て言ってたぜ」

 

 応じるサミィもクレイグとは逆側から自動小銃を眺め始めるが、意外にも目移りすることなく、すぐに主装備メイン・ウェポンを決めてしまう。


「やっぱ、こいつで決まりだな」

「……お前にしては手堅いな」


 クレイグが肩眉を吊り上げるのは、サミィが米軍制式ライフルである『コルトM4A1』を手にしたためだ。

 有名なのはハリウッド映画などでも散々使われているM16A2であるが、後継であるM4も指定弾丸は5.56ミリNATO弾であり、重量2.9㎏と取り回し、携行性共に『HK416』にも劣らない傑作だ。

 唯一の難点が耐久性の低さであり、作動性能の低さくらいであるが、軍事利用を目的とするならば正直大いなる懸念と言えたが、今回だけの使用と割り切れば、さしたる問題はあるまい。

 それだけに、個性的なもの(・・・・・・)を好むサミィにしては正統派過ぎて珍しい選択だとクレイグは驚いたのだろう。


「二人が自動小銃なら、散弾銃ショットガンにして正解だな」


 始めから予期していたらしい。二人のやりとりを耳にしていたマーカスが右側の通路で散弾銃の作動確認をしながらひとり納得している。

 手にするはレミントン社製『M870』。全長978ミリ、重量3.2㎏、総弾数7発の散弾銃としてはスタンダードな仕様であるが故に、製造開始から半世紀が経った今でも、全米の警察に愛用されている絶大な信頼性を持つ。

 ポンプ・アクション式という作動不良とは無縁の確かな機構、荒事の実戦で証明された耐久性は筋肉質で大男であるマーカスには、何よりも相応しい武器と言えよう。

 九粒弾(00B(ダブル・オー・バック))による広範囲攻撃で必中を狙い、警察ではドア破壊などに使われる一粒弾スラッグを必殺弾として使えば、今後も対『彫刻師』戦において、主役級の活躍が期待できる。

 次々と主装備を決めていくメンバーに、棚の一画で勇ましげに仁王立ちするリディアが、腕を組んだまま唸り声を上げる。


自動小銃アサルト・ライフル散弾銃ショットガンとくれば、狙撃銃といきたいけど……」

「状況によるな。とりあえず持って行けばいい」

「……そうさせてもらうわ」


 ディランの助言にリディアも素直に従う。狙撃銃は状況次第と割り切って、通常武器としてはサミィと同じM4を持って行くことにした。大抵は単品だったのに、M4だけは複数あったからだ。

 なお、散弾銃を選択しなかったのは陳列品には連射機能が付いたものがなく、“速射性の悪さ”をカバーできないこと、そして“弾数の少なさ”、“装填速度の遅さ”といったものが隙を生みやすいと考えたためだ。班内でひとりくらいなら他でカバーできるが二人もとなるとさすがにキツい。


「決めたら、奥の部屋に行ってくれ。そこが弾薬庫になってるんだ」


 サミィが予備武器バックアップ・ガンとして選択すべく、拳銃が収納されたガラスケースをのぞき込みながら案内する。

 さらにディランからも付け加える。


「今回は防弾着も着用しろ。老人には悪いが遠慮は無しだ。金は迷惑料込みで倍払っておく」

「ああ、頼むぜ。いくら顔が広い俺でも、大事な友人は失くしたくないからな」


 どこまで本気か分からないのがサミィだが、さすがにこの時ばかりは、静かな口調に本音をみた気がする。

 そこからは皆、時間の関係もあって黙然と作業を進めていく。

 思い思いのタクティカル・ベストやベルトを着用し、予備弾倉を詰めたマガジン・ポーチを装着、腰や脇に拳銃を収めたホルスターを付け、ナイフの位置を確かめる。

 これまでの戦闘経験で培ってきた自分にとって、“慣れた配置”がある。まるでルーティンのように黙々と慣れた手つきで作業を進める皆の顔には、ただ静謐だけがある。

 不思議と心音は落ち着き、眼光は鋭く研ぎ澄まされていく。あのサミィでさえ、逸品ものを扱う職人のような手つきと目付きで、己の戦闘装備を整えていく。

 やがて、準備も終盤に差し掛かったところで。


「おいおい。アメフトの試合じゃないんだぜ?」

「ふん。お前と違って重荷にならんからな。やるだけやっておくのさ」


 サミィの揶揄を気にもせず、マーカスはベストの内側に薄い防弾プレートを差し込んでいく。

 ケブラー製の防弾着では、通常の拳銃弾である9ミリ弾かよくて『357マグナム』を防ぐのが精々だ。しかしプレートを入れることで、辛うじてライフル弾に耐えられる防御力が手に入る。

 マーカスは『彫刻師』に対抗すべく、自身の防御力をできる限り高めようとしているのだ。


「さすがに徹甲弾アーマー・ピアシングはないか」

炸裂弾エクスプロードもな」


 弾薬庫に入ったクレイグのため息にマーカスも頷き返す。威力の高い特殊弾薬ならば、人外の力を有する敵にも対抗できる。淡い期待ではあったものの、期待は期待だ。今ある装備で斃すことを考えるしかない。


「弾丸はFMJフルメタル・ジャケットで少しでも貫通性能を高めろ。複数のメーカーで揃えてるようだから、装薬量の多い弾もあれば率先して使う」


 ディランが弾薬指定する中で、マーカスが誰に共なく疑念を口にする。


「あの“鎖”はライフルで抜けるかな」

「さあな。かえってチェーンカッターの方が効果的かもよ」


 クレイグの冗談に「マジでいいかも」とサミィが真剣に目を光らせる。


「冗談はともかく。予備弾倉スペア・マガジンは多めに必要だから、弾倉への弾込めにもう少し時間が欲しいとこね」

「……いいだろう」


 腕時計を見ながらディランが了承する。早速、老人からバッグを調達し、携行品とは別の備蓄として十分な弾薬を確保した。


「助かった」

「………市警か刑務所でも襲うつもりか?」


 平然と礼を述べるディランを筆頭に、物々しい武装に包まれた男女をみて、老人が呆れたような声を洩らす。


「いや。相手は3人(・・)だ――多分な」

「???」


 ますます困惑が広がる老人を後に残し、ディラン達は店を出た。

お疲れ様です。仙洞 庵です❗

構成変更の操作ミスで後書き消してしまったので、書き直します。(嘆息)

今回でようやくチームの装備が充実しました。いつもの装備よりは劣るでしょうが、常に態勢が整うわけでないことは、彼らも承知しているはずです。

拳銃をものともしない妖人達ですが、それだけが近代兵器ではないことを彼らが教えてくれるでしょう。と同時に、“荷”や襲撃者の正体を今後は綴っていくことになります。ただすみません。大した設定じゃないんですよ、これが(苦笑)。これまで勿体ぶっていたのでなく、それがメインじゃないので重視してないという……無論、ストーリー展開的な意味でも後になるのですが。

ではまた。

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