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エピローグ
「そんな事があったんだね……」
話終わったあと、海音くんはまた涙を流していた。
手には彼女だと思われる子が最期に書いた手紙を握りしめていた。
「もう一つの曲っていうのは、夏希の曲」
ヘッドホンもきっと彼女から貰ったものだろう。
「俺、約束10個絶対守る」
「うん」
「明日、1周忌。一緒に行ってくれる?」
「いいよ、行こう。たくさん話すこと、あるでしょ?」
「……うん」
「俺、アンタのこと好きだけど、きっとそれは、夏希とは違う」
「うん」
「アンタは憧れの好き、夏希は一生の好き」
「うん」
海音くんは涙を拭って、前を向いた。
-Fin-
初めまして。翠音と申します。
今日が初めての投稿作品で、以前は占いツクールというサイトで活動していました。
あちらでは大分嫌な事があり、こちらに活動拠点を移しました。
前々からメモ書きしていたので、今回早く完結となりました。
この作品を多くの人に読んでいただけたら、幸いです。
閲読していただいた皆様に感動を届けられたら嬉しいです。
新人作者で、まだまだ分からないことだらけですが、それでも読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。




