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君と10個の約束  作者: 翠音
1/13

プロローグ


その日の夜、私は少し疲れていたので風に当たってこようとバルコニーに行くと、


「………っ」


涙が伝う儚げな表情とともに、鼻をすする音。

私はその仕草をしている人物に驚いた。


「海音くん……?」


「……!!」


ゴシゴシと目を擦り、海音くんはこちらを向く。


「なんでアンタがここに……」


「風に当たろうと思って来たんだけど、」


「………アンタに泣いてる所見られた…死にたい」


海音くんは俯いてしまった。


「えええと、とりあえず死なないで!?」


私は海音くんの居るところまで歩き、彼の隣の柵にもたれた。


「ねぇ、海音くん」


「なに?」


「今話して、なんて言わない。いつか話せる時が来たらでいい。昼間言ってた聴いてる曲、もう一つ何かあるんでしょ?」


「……うん」


自身の袖を掴み、海音くんは寂しそうな表情をしながら口を開いた。


「俺が泣いてたこと、皆に言わないで」


「言わないよ、」


「アンタにだけ、言う」


「うん」


「1年前___」

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