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heart thought

『君』へ

作者: 亜瑠那


さよなら。


そんな言葉が溢れて出て行く。


それは春。別れと出会いが交じり合う、嬉しくも儚く、辛くも喜びが混ざる。


そんな季節。



春に出会って、夏に想って、秋に実り、冬に耐え。


そして、また春が来て、別れた。


それは当然のことで、最初からわかっていたことで。


ただ、それから目を背けていただけだった。


わかっていたのに、涙が出るのはなぜだろう。



君と過ごした日々は、とても輝いていて、特別だった。


君のために歌った歌。君のために流した涙。


感情こころ仮面うそで必死に隠して。


短い間に君にすべてを捧げようと、そして未練をなくそうと。



そう、思ったのに。



なのに、どうしても別れたくなくて。


少し欲張りだったかもしれない。写真も撮ったし、手紙ももらった。メッセージも残してもらった。


でも足りなくて。



憧れだった君に、好きだった君に、伝えたくて、でも伝えられなくて。


なんども、声をかけてもらった。


幸運だった。わかってる。話せるだけでもいいほうなんだって。


でも、もっともっとを求める自分がいて。



でも、最後の時間はやってきて。


お別れを告げた。君を一目見て、そのまま逃げるようにして去った。


さよならは言わなかった。


心の中で告げた言葉は、














ありがとう。














特別な時間をくれた君に。



君のために綴ったこの文字が、いつか君の目に触れますように。




『君』と別れて少したって、心が落ち着いてきたのでそれを文字にしてみました。これは、私の思いです。

最初は長編にしようかと思ったのですが、あえて詩という形で短い文章で今の思いを綴りました。

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― 新着の感想 ―
[一言] さきほどはご感想いただき誠にありがとうございます。 こちらは実話と捉えてよろしいでしょうか。甘酸っぱくて、切ないけれど、爽やかで良いお話だと思います。青春っていいですね!
[一言] 切ない…です…;; うぇええ…もう何て言えばいいか…(泣
2012/03/31 00:00 退会済み
管理
[一言] なんだか、心に染みました。 「君」は、幸せな人ですね。 あ。 初めまして、空色林檎です。 紹介遅れました。 私も誰かの「君」になれたらいいな、なんて思いました。
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