幻の漁場と海の守り神騒動
甘露村でのパン騒動を解決したサクラ一行は、さらに旅路を進め、ついに海沿いの港町、**『波音の町』**へとたどり着いた。潮風が肌を撫で、どこか懐かしい磯の香りが漂ってくる。
「わー!海だ!海だね、リアナ!なんか、すっごくしょっぱい匂いがするけど、美味しい匂いだね!もしかして、この海には、前世で食べられなかった幻のお寿司のネタとか、夢の国のフライドフィッシュとか、黄門様も知らなかった究極の海鮮丼の具材とかがいるのかな!」
サクラは、白い砂浜と広がる青い海を見て、目を輝かせた。その表情は、まるで初めて海を見る子供のようだ。
「殿下、海です。確かに美味しい魚が獲れることで有名ですが、あまりはしゃぎすぎると、潮風で喉を痛めますよ。それに、殿下は水が苦手ではありませんでしたか?」
リアナが冷静にサクラを促す。彼女は、サクラが前世で溺れかけた記憶があるらしく、水場では常に警戒を怠らない。
「うーん…水はちょっと怖いけど、美味しい魚さんが呼んでる気がするんだよね!それに、なんか、この海の匂い、どこか悲しい味が混じってるってことだよね!美味しいけど、心がキュンとする味…」
サクラは、海へと続く漁港の方へ視線を向けた。彼女の**食べ物への執着**は、食材の持つ『味』だけでなく、それが持つ『背景』までも感じ取ることを可能にしているらしい。
「ポヨ!ポヨ〜!」
足元では、ふわふわの白い魔物、ポヨがぴょんぴょんと跳ねながら、浜辺に打ち上げられた貝殻を齧っている。彼にとっては、ただの遊びに過ぎないのだろう。その無邪気な姿に、リアナは少しだけ癒やしを感じる。ポヨはサクラのおやつを狙ってついてきているだけだが、時折、思わぬところで一行を助ける幸運をもたらす。
その時、一行の行く手に、派手な大漁旗がいくつもはためいているのが見えた。そこには『海の守り神の恵み!幻の魚、今だけ限定!』『神の恩寵!幸運を呼ぶ黄金の魚!』といった、いかにも幸福そうな文句が踊っている。その旗の先に、やけに立派な魚市場と、豪華な屋敷が見えてきた。
「わー!なんか、あの旗から、とっても心が温まる匂いがするよ!これはもう、魚の味ってことだよね!きっと、体がツルツルになって、美味しいご飯がもっと食べられるようになるに違いない!」
サクラは疲れも忘れたように目を輝かせ、駆け出した。彼女の足が、魚という文字と匂いを嗅いだ途端、まるで新しいバネでも入ったかのように軽くなったのだ。
「殿下!お待ちください!何やら、派手すぎる気も…そして、この匂い…どこか不自然な脂の香りが混じっているような…」
リアナの声も届かず、サクラは一直線に魚市場へと駆け込んでいく。その後を、無言でガルドが続く。彼の重厚な足音だけが、道に響く。オークの血を引く彼は、魚などには全く興味がないようだったが、サクラの安全を確保するのが最優先だ。彼に言わせれば、魚などただの腹を満たすものに過ぎないのだろう。
魚市場に入ると、そこは想像以上に賑わっていた。きらびやかな衣装を身につけた仲買人たちが客引きを行い、豪華な魚が並んだ屋台が軒を連ねている。しかし、その裏で働く漁師たちの顔には、前回訪れた村とは異なる、しかしどこか似たような疲弊の色が浮かんでいた。彼らの目は、どこか怯えているようにも見えた。
「いらっしゃいませー!ようこそ波音の町へ!さあさあ、こちらへ!今なら、特別に『幻の黄金魚』がございますぞ!この魚を食べれば、どんな病も治り、若返り、そして金運まで上昇する!」
派手な羽織を纏った男が、サクラ一行に近づいてきた。その男の顔には、いかにも胡散臭い笑みが張り付いている。口元には金の歯が覗き、指にはいくつもの指輪が輝いていた。
「幻の黄金魚?なんか、とっても美味しそうな名前だね!ねえ、お兄さん、このお魚さんって、どんな味がするの?もしかして、とろけるバターの味がするとか、卵の味がするとか…?」
サクラが目を輝かせながら尋ねた。男は一瞬言葉を詰まらせたが、すぐに取り繕う。
「ハハハ!お客様、魚に『バターの味』はございませんが、それはもう、全身に染み渡るような素晴らしい甘みと旨味がございます!病も癒え、若返り、そして…なんと、不幸さえも洗い流すと言われております!この『幻の黄金魚』は、海の守り神様が恵んでくださった、まさに奇跡の結晶なのです!」
「不幸を洗い流すってことだよね!それって、黄門様が悪い人を懲らしめるのと同じくらいすごいことだよね!すごい!私、早くその幻の魚を食べたいな!あ、でも、ちゃんと魚の味を確認しないとね!」
サクラは興奮気味に、男の話に食いついた。リアナはそんなサクラの隣で、冷静に男と漁師たちを観察する。男の目には、客への純粋な歓迎の気持ちよりも、金への執着が強く見て取れた。漁師たちの顔に浮かぶ怯えは、この「幻の黄金魚」と何か関係があるのだろうか。
「ええ、ええ!ぜひぜひ!ですが、こちらの魚は、特別な漁で獲っておりまして…お客様方のような高貴なお方には、特別に、こちらの『至福の黄金コース』を…」
男がにやにやと笑いながら、高額な料金を提示してきた。その額は、通常の魚の数倍にもなる。村人たちの顔に浮かぶ怯えは、この高すぎる魚に苦しめられているからなのだろうか。
「おや、それは随分と高価ですね。奇跡の効能があるとはいえ、少々…この料金では、この町の漁師の方々も、なかなか毎日利用できないのでは?」
リアナが冷静に交渉しようと口を開いた、その時。リネットが、背後からひょっこり顔を出した。金にがめつい情報屋のドワーフだ。彼女もまた、この「幻の黄金魚」の噂を聞きつけて、儲け話を探しにきていたらしい。彼女の耳は、常に金儲けの匂いを嗅ぎつける。
「あの仲買人の頭、最近急速に財を成したって噂よ。元々はただの雑魚漁師だったくせにね。裏では、相当汚い真似してるって話もちらほら。どうやら、この町の漁場を独占しようとしてるとかしないとか…。で、おいくら?この情報、タダじゃないから。」
リネットが冷静に情報を提示し、リアナに手のひらを向けた。リアナは思わず額に手を当てる。こんな状況でも金銭を要求するリネットに、もはや驚きはしない。
「リネット、今はそういう時では…!」
その時、サクラが男から差し出された幻の黄金魚をじっと見つめていた。その魚は、確かに鱗が金色に輝き、見事な姿をしている。しかし、突然、首を傾げた。
「ねえ、お兄さん、これって本当に『幻の黄金魚』なのかな?なんかね、海の匂いがしないんだよね。それに、お魚さんって、もっとこう…潮の香りがするはずなのに、なんだか変な油の匂いがするってことだよね!なんか、どこかで嗅いだことのある、作り物の匂い…」
サクラの言葉に、男はギョッとしたように目を見開いた。彼女の**食べ物への執着**と**幸運な洞察力**が、またもや思わぬ形で核心を突いたのだ。
「お客様、何を仰る!これは正真正銘、この海でしか獲れない幻の魚でございますぞ!その独特の香りは、海の恵みが凝縮されたもので…!」
男が必死に取り繕おうとするが、サクラはさらに言葉を続ける。
「うーん…でもね、前世で食べた美味しいお魚さんは、もっとこう、プリプリして、身が引き締まってたんだよね。このお魚さんは、なんか、身がブヨブヨしてて、古くて変な油の味がするってことだよね!おまけに、なんか変な人工的な甘い匂いもする気がする…あれ?この匂い…どこかで嗅いだことがあるような…」
その言葉に、男の額に大粒の汗が浮かび始めた。彼の視線が、一瞬だけ、市場の奥にある倉庫へと向かったのを、リアナは見逃さなかった。長年の経験が、そこには何か隠された事実があることを告げていた。
「殿下、少し待たせてください。私が様子を見て参ります。」
リアナはそう言うと、男が注意を逸らしている隙に、素早く市場の奥の倉庫へと回り込んだ。彼女は足音一つ立てずに進み、気配を完全に消している。
倉庫の中には、大量の「幻の黄金魚」が積まれていたが、その魚たちは、どれも鱗が不自然に黄色く、目は濁り、明らかに鮮度が落ちていた。そして、魚の周りには、大量の怪しげな油と、金色の粉末が散乱している。さらに奥には、怪しげな魔導具が設置されており、そこから異様な熱気が上がっているのが見えた。魔導具は魚を無理やり加工しているようだった。
「これは…!やはり、魚に偽装を施していたのですね!しかも、この油と粉末は…安価な魚を『幻の黄金魚』に見せかけるための、質の悪い偽装品…!そして、この鮮度の落ち方…これでは、村人たちは病に伏してしまう!」
リアナは怒りに震えながら、すぐさまその場で情報を整理し、携帯用の通信機でガルドに連絡を入れる。
「ガルド、市場の奥の倉庫です。偽装の証拠を確認しました。対処をお願いします。」
「フン。」
ガルドからの短い返事とともに、市場の表側から微かな振動が伝わってきた。ガルドが動き出した証拠だ。彼の行動は常に的確で、迅速だ。
「まあ、おいたは止めましょうね。」
セレネが優雅に声をかけ、市場の裏口からこっそり忍び込んでいた男たちを、海の小動物たち(小さなカニや、波打ち際を跳ねる魚)と共に足止めする。カニが男たちの足元を駆け回り、小さな魚たちが跳ねて視界を遮る。混乱する男たちの間を、セレネはひらひらと舞うように動き、彼らの動きを封じていく。彼女の舞は、敵意なく、しかし確実に相手を翻弄する。
「ポヨ!ポヨ〜!」
その間にも、ポヨは倉庫の中にあった、先ほどサクラが感じた「人工的な甘い匂い」の元である金色の粉末の袋を見つけると、興味津々にその匂いを嗅いだ。そして、ごくわずかにペロリと舐めてしまった。すると、ポヨの体が少しだけ膨らみ、不思議な光を放ち始めた。毒ではないらしいが、何か奇妙な効果があるようだ。
その時、市場の正面から怒鳴り声が聞こえてきた。
「なんだと!貴様ら、一体何者だ!勝手に俺の漁場に…!全員叩き出してしまえ!」
肥満体の仲買人の頭が、配下の男たちを連れて駆けつけてきた。彼の顔には、憤怒と焦りが入り混じっている。背後には、彼が不正に蓄えた金銭と、高価な衣類に身を包んだ複数の商人らしき男たちが控えていた。彼らは、この「幻の黄金魚」の共同出資者たちなのだろう。
「あなたの漁場などではありません。これは、人々の心を騙す、偽りの漁場です!そして、その不正は、この帳簿と、この毒々しい油と粉末が証明しています!」
リアナが正面に立ち、仲買人の頭と商人たちを睨みつけた。その手には、先ほどガルドが回収した不正の帳簿が握られている。その背後には、ガルドがすでに数人の男たちを無力化し、無言で立ちはだかっていた。彼の周囲には、木製の破片や倒れた男たちが散らばっており、その破壊力を物語っていた。
「くっ…小娘が!叩き出せ!全員叩き出してしまえ!」
仲買人の頭が叫ぶと、男たちが一斉に襲いかかってくる。
「はぁ…本当に、どこへ行ってもご乱心な連中ばかりですね。殿下、彼らに教えて差し上げましょう。王族の旅を邪魔すると、どうなるかを。」
リアナはため息をつくと、構えた男たちの懐に飛び込んだ。流れるような体術と、的確な急所への打撃で、次々と男たちを無力化していく。彼女の動きは一切の無駄がなく、流れる水のようだった。男たちは、自分がどうして倒れたのかすら理解できないまま、地面に崩れ落ちていく。その表情は、まさにリアナの**顔芸**に匹敵するほどの驚愕に満ちていた。
セレネは優雅に舞うように男たちの間をすり抜け、彼らの足元に小さな精霊の光を放った。光に驚いた男たちが足をもつれさせて転倒する。さらに、セレネと心を通わせた海の小動物たちが、男たちの頭上を飛び回り、的確に糞を落として視界を遮るという、なんとも言えないコミカルな攻撃も加わった。
「うわっ!なんだこれ!魚が俺を狙ってやがる!?」
「目が、目がぁ!誰か助けてくれ!」
男たちが混乱に陥る中、ガルドは黙々と、しかし容赦なく残りの男たちを薙ぎ払っていく。彼の拳と足技は、まるで嵐のようだった。一撃で地面にめり込む者、吹き飛ばされて小屋の壁に激突する者。男たちは抵抗する間もなく、次々と地面に倒れ伏していく。その威力は、まさに**過剰な破壊**。市場の小屋にも、いくつもの大きな穴が開いていく。
最後に残った仲買人の頭が、恐怖に顔を引きつらせながら逃げ出そうとした。だが、彼の前にサクラが立つ。彼女は真剣な眼差しで、その男を見上げた。
「あのね、お兄さん。お魚さんってね、海からの恵みなんだよ。それを嘘で汚すなんて、許せないってことだよね!それに、こんなお魚さんじゃ、お腹も満たされないし、元気も出ないんだからね!みんなを騙して、お金を取るなんて、本当に最低だよ!」
男は呆然とサクラを見つめる。その時、サクラは懐から小さな、可愛らしい装飾が施されたコンパクトを取り出した。それは、国王である父が旅の安全を願って持たせてくれた、王家の紋章が刻まれた特別な品だった。普段は中におやつを入れているのだが、今はその存在を悪人に見せつける時だと、なぜか直感したのだ。
サクラはコンパクトをゆっくりと開き、そこに輝く王家の紋章を、肥満体の男に突きつけた。
「そしてね、私の父上も言ってたんだ!困っている人を助けるのは、王族の務めだって!この紋章が、その証拠ってことだよね!これを見ても、まだ自分のしたことが悪いことじゃないって言うの!?」
男の顔から血の気が引いた。王家の紋章。それが示す意味を、彼は知っていた。彼の背後に控えていた商人たちも、顔色を失い、恐怖に震え上がった。
**「このお腹が、悪事を許さないってことだよね! デザートは別腹、悪人も別格、ってね!」**
その言葉を合図にするかのように、ガルドが男の背後に立ち、「フン。」と、今にも地面にめり込みそうな勢いで拳を振り上げた。男は王家の紋章と、眼前に迫るガルドの拳に恐怖で顔を引きつらせ、そのまま泡を吹いて気絶し、地面に倒れ込んだ。残っていた商人たちも、その光景に震え上がり、次々と両手を上げて降伏した。
騒動が収まると、駆けつけてきた漁師たちが口々に感謝の言葉を述べた。彼らは皆、この「幻の黄金魚」の高額な料金に苦しめられ、さらに魚が偽物であることに薄々感づきながらも、仲買人の頭の横暴な力と、「海の守り神の祟り」というデマに逆らえずにいたのだという。
「殿下、これが、この漁場の帳簿です。」
リアナが、仲買人の頭が逃げ出す際に落としていった分厚い帳簿をサクラに差し出した。そこには、漁獲量をごまかし、魚を加工するための油や粉末の購入記録がびっしりと記されていた。
「うーん、これ、なんかすごく数字がいっぱい並んでて、全然美味しくないってことだよね!」
サクラは帳簿をパラパラとめくると、興味なさそうに首を傾げた。その横で、ポヨが「ポヨ!」と先ほど舐めた怪しげな金色の粉末が入っていた袋をくわえてきた。袋のラベルには、小さな文字で『強力着色料』と書かれている。
「殿下、これをご覧ください!やはり、この魚は偽物だったのですね!あの男は、ただの魚を強力な着色料と油でそれらしく見せかけていたのです!」
リアナが憤慨しながら叫んだ。
「へー、着色料って、お料理で使う色付けのやつかな?でも、全然美味しくなさそうな色ってことだよね!っていうか、この匂い…そうか!前世で見た、テレビの料理番組で出てきた、食品偽装の匂いに似てるってことだよね!これを魚に使うなんて…!」
サクラはそう言いながらも、その袋をじっと見つめ、何かを確信したように顔を上げた。彼女の頭の中で、前世で見た料理番組の映像と、目の前の状況が繋がり始める。彼女の脳内は常に食べ物でいっぱいだが、その中に紛れて、時折、**幸運な洞察力**が閃くのだ。
「殿下、何かに気づかれましたか?」
リアナが問いかけると、サクラは大きく頷いた。
「うん!あのね、海の守り神様ってね、本当は悪いことしないんだよ!海の生き物たちを大切にするのが好きなんだ!だから、この海には、きっと、海の守り神様が大切にしてる、本当の美味しいお魚さんがいるはずだよ!だって、この海の匂い、ただの油じゃないもん!」
その言葉に、漁師たちは驚き、希望の光を宿した目でサクラを見つめた。彼らはこの地で長年暮らしているが、「海の守り神の祟り」というデマを信じ込まされ、漁に出ることを恐れていたのだ。しかし、王女の言葉、そして何よりその純粋な眼差しが、彼らに新たな希望を与えた。
「フン。」
ガルドが頷き、沖合の特定の場所を指差した。セレネもまた、精霊たちの声に耳を傾けていた。
「殿下のおっしゃる通りです。海の精霊たちが、奥の方から豊かな命の息吹を感じると告げています。偽りの海の守り神の奥に、本物の漁場があるようです。」
セレネが優雅に告げると、漁師たちの間に歓声が沸き起こった。サクラの**幸運**と、仲間たちのそれぞれの能力が、再び一つになった瞬間だった。
一行は漁師たちと共に船に乗り込み、セレネが示した場所へと向かった。そこは、仲買人の頭が「祟りがある」とデマを流していた、通常は誰も近づかない沖合の岩礁地帯だった。ガルドの指示で網を下ろすと、大量の、そして驚くほど美しい本当の「幻の黄金魚」が獲れた。その魚は、鱗が自然な金色に輝き、身が引き締まっていて、新鮮な海の香りを放っていた。
漁師たちは歓喜し、次々と獲れた魚を手に取り、その美しさに感動の声を上げた。偽りの守り神に苦しんでいた彼らに、ようやく真の恵みが訪れたのだ。
サクラは、黄金色に輝く新鮮な魚を眺めながら、にこにこと笑った。その顔は、満面の笑みで美味しい料理を頬張る時と全く同じだった。
「んー!やっぱり、本物の海の恵みは、体がポカポカして、心が洗われる味がするってことだよね!これなら、黄門様もきっと喜んでくれるよ!お肌もツルツルになるし、また美味しいものがたくさん食べられる元気が出てくる!」
その言葉に、リアナはまたもや深いため息をつくのだった。この旅は、まだまだ始まったばかりだ。そして、彼女の胃の苦労も、きっと終わらない。
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### 読者の皆様へご報告とおねがい
この度は、「迷子王女は今日も行く! ~お腹と世直しは別腹ってことだよね!~」第五話をお読みいただき、誠にありがとうございます!
この物語は、水戸黄門を愛する転生王女サクラと、彼女に振り回されつつも支える個性豊かな仲間たちの、のほほん痛快な世直しコメディです。
**毎日1話更新**を目標に、皆様に笑顔と少しの癒しをお届けできるよう頑張ります!
もし少しでも「面白いな」と感じていただけたら、ぜひ**お気に入り登録**をしていただけると、今後の執筆の大きな励みになります。
そして、皆様からの**応援コメント**は、作者にとって何よりの喜びです!どんな些細な感想でも大歓迎ですので、ぜひお気軽にお寄せください。ただし、批判コメントは作者の心が折れてしまうかもしれないので、**少な目でお願いしたい**です…!
それでは、次回もお楽しみに!
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