偽りの名物料理と心を曇らせる味
均等の里での個性騒動を解決したサクラ一行は、さらに旅路を進め、ついに山間の奥深くにある「賑わいの里」へとたどり着いた。里の入り口には『ようこそ!名物『輝き鯛めし』の里へ!』と書かれた大きな看板が掲げられ、活気に満ちている…はずだった。
「ねえリアナ、なんか、空気がガヤガヤしてるってことだよね!それに、どこからか、すっごく美味しそうな匂いがするのに、なんだか心がモヤモヤする気がする!」
サクラは、目を閉じて空気を吸い込みながら、看板を見上げた。看板に描かれた『輝き鯛めし』の絵は、それはもう美味しそうで、食いしん坊のサクラの胃袋を刺激する。
「殿下、『賑わいの里』ですか。名物『輝き鯛めし』で知られる村だと聞いておりますが…。しかし、確かに妙な空気ですね。活気があるというよりは、どこか浮ついた、そして偽りめいた雰囲気を感じます。」
リアナが冷静にサクラを促す。彼女は、これまでの経験から、サクラが「不自然な匂い」や「違和感」を感じた時には、必ず何か裏があると学習していた。
「ポヨ!ポヨ〜!」
足元では、ふわふわの白い魔物、ポヨがぴょんぴょんと跳ねながら、道端に落ちていた、鯛の形をした小さな飴玉の欠片を齧っている。その飴玉は、確かに微かな鯛の香りがしていた。しかし、ポヨはすぐにそれを吐き出し、記憶にないのか、もう一口齧ろうとはしなかった。ポヨの無邪気な姿に、リアナは少しだけ眉をひそめた。
村に入ると、そこは看板に偽りなく、活気に満ちている…ように見えた。しかし、よく見ると、村人たちは皆、同じような提灯を手に持ち、同じようなリズムで「タイメシ、タイメシ!」と合唱している。その顔は、笑顔ではあるものの、どこかぎこちなく、目がうつろだった。彼らは特定の「輝き鯛めし」を好んで食しており、その料理を食べると、何故か「これが一番!」と盲目的に信じ込むようになるという。
「いらっしゃいませー!ようこそ賑わいの里へ!さあさあ、こちらへ!今なら、特別に採れたての『輝き鯛めし』がございますぞ!この料理を食べれば、どんな憂鬱も忘れ、心が輝く!さあ、召し上がれ!」
村一番の料理屋の主人を兼ねる、いかにも胡散臭い男が、サクラ一行に近づいてきた。その男の顔には、ギラギラとした欲が滲み出ており、口元には金の歯が覗き、指にはいくつもの指輪が輝いていた。まるで、サメの目のような冷たい瞳でサクラたちを値踏みしている。
「輝き鯛めし?なんか、とっても美味しそうな名前だね!ねえ、おじさん、この料理って、どんな風に輝くの?もしかして、食べたら私のお肌もキラキラになるとか、もっと可愛いお姫様になるとか…?」
サクラが目を輝かせながら尋ねた。男は一瞬言葉を詰まらせたが、すぐに取り繕う。
「ハハハ!お客様、料理に『お肌の輝き』はございませんが、それはもう、全身に染み渡るような素晴らしい輝きでございます!どんな憂鬱も忘れさせ、心に平穏だけをもたらす、まさに奇跡の料理なのです!この料理を食べれば、どんな時も、この『輝き鯛めし』が一番!と信じられるようになりますぞ!」
「憂鬱が忘れられるってことだよね!それって、黄門様が悪い人を懲らしめるのと同じくらいすごいことだよね!すごい!私、早くその奇跡の料理を食べたいな!あ、でも、ちゃんと料理の輝きを確認しないとね!」
サクラは興奮気味に、男の話に食いついた。リアナはそんなサクラの隣で、冷静に男と村人たちを観察する。男の目には、客への純粋な歓迎の気持ちよりも、金への執着が強く見て取れた。村人たちのうつろな目と、奇妙な合唱は、この「輝き鯛めし」と何か関係があるのだろうか。
「ええ、ええ!ぜひぜひ!ですが、こちらの料理は、特別な方法で調理しておりまして…お客様方のような高貴なお方には、特別に、こちらの『永遠の輝きコース』を…」
男がにやにやと笑いながら、高額な料金を提示してきた。その額は、通常の料理の数倍にもなる。村人たちの奇妙な盲信は、この高すぎる料理の代償なのだろうか。
「おや、それは随分と高価ですね。奇跡の効能があるとはいえ、少々…この料金では、この村の住民の方々も、なかなか毎日利用できないのでは?」
リアナが冷静に交渉しようと口を開いた、その時。リネットが、背後からひょっこり顔を出した。金にがめつい情報屋のドワーフだ。彼女もまた、この「輝き鯛めし」の噂を聞きつけて、儲け話を探しにきていたらしい。彼女の耳は、常に金儲けの匂いを嗅ぎつける。
「あの主人、最近急速に財を成したって噂よ。元々はただのしがない料理人だったくせにね。裏では、相当汚い真似してるって話もちらほら。どうやら、この村の『輝き』を独占しようとしてるとかしないとか…。で、おいくら?この情報、タダじゃないから。」
リネットが冷静に情報を提示し、リアナに手のひらを向けた。リアナは思わず額に手を当てる。こんな状況でも金銭要求をするリネットに、もはや驚きはしない。
「リネット、今はそういう時では…!」
その時、サクラが男から差し出された「輝き鯛めし」をじっと見つめていた。それは、見た目は豪華絢爛な鯛めしだった。ご飯の上には鯛が丸ごと一匹乗せられ、金粉まで散らされている。サクラは一口食べると、そのあまりのキラキラした味に目を閉じた。
「んんーっ!美味しい!…はずなんだけど、なんか、この料理、すっごく懐かしい味がするのに、食べた後、心がモヤモヤするってことだよね!偽物の味がする…美味しいのに、なんで私、黄門様の偽印籠を見せられた時みたいに、心がざわざわするの!?これって、ニセモノってことだよね!?」
サクラの言葉に、男はギョッとしたように目を見開いた。彼女の**食べ物への執着**と**幸運な洞察力**が、またもや思わぬ形で核心を突いたのだ。
「お客様、何を仰る!それは心が安らいでいる証拠でございますぞ!心がモヤモヤするのは、真実から解放された証で…」
男が必死に取り繕おうとするが、サクラはさらに言葉を続ける。
「うーん…でもね、前世で食べた美味しい鯛めしは、食べた後もずっと心が正直で、本当に美味しいって納得できたんだよね。この料理は、なんか、食べた瞬間は幸せなんだけど、すぐにみんなを騙してる味がするってことだよね!おまけに、なんか変な、化学薬品みたいな匂いもする気がする…あれ?この匂い…どこかで嗅いだことがあるような…」
その言葉に、男の額に大粒の汗が浮かび始めた。彼の視線が、一瞬だけ、食堂の奥にある地下室へと向かったのを、リアナは見逃さなかった。長年の経験が、そこには何か隠された事実があることを告げていた。
「殿下、少し待たせてください。私が様子を見て参ります。」
リアナはそう言うと、男が注意を逸らしている隙に、素早く食堂の奥の地下室へと回り込んだ。彼女は足音一つ立てずに進み、気配を完全に消している。その際、不意に足元に転がっていた偽物の鯛の置物につまずきかけるが、寸前で持ち直した。
「…くっ、まさか私もこの偽りの影響を受けているとでもいうのですか…!」
地下室の中は、ひんやりとした空気が漂い、異様な機械音が響いていた。そこには、巨大な魔導具が設置されており、その中央には、村人たちが椅子に座らされ、頭に奇妙な装置をつけられ、生気を吸い取られているかのように、ぼんやりと虚空を見つめている。魔導具からは、細い管が伸び、それが食堂の厨房へと繋がっていた。管の中には、村人たちの「味覚の判断力」らしき透明な光の粒子が流れている。そして、魔導具の周りには、大量の安価な養殖鯛や、怪しげな化学調味料が積み上げられ、そこから不自然な液体が抽出されているのが見えた。
「これは…!やはり、魔導具で村人から『味覚の判断力』を抽出し、それを怪しげな調味料と混ぜて『輝き鯛めし』として提供していたのですね!そして、その判断力を奪うことで、村人たちを安価な偽物食材に騙し、伝統ある食文化を破壊している…!これでは、村人たちは…!」
リアナは怒りに震えながら、すぐさまその場で情報を整理し、携帯用の通信機でガルドに連絡を入れる。
「ガルド、食堂の地下室です。不正の証拠を確認しました。対処をお願いします。」
「フン。」
ガルドからの短い返事とともに、食堂の表側から微かな振動が伝わってきた。ガルドが動き出した証拠だ。彼の行動は常に的確で、迅速だ。しかし、彼が食堂の入り口を通り過ぎようとした瞬間、頭上の飾り付けの偽物の鯛の提灯がミシミシと音を立て、彼の頭に落ちそうになる。ガルドは顔色一つ変えず、片手で受け止め、そのまま床に突き刺した。
「フン…(なぜか眉間に皺を寄せて、壊れた偽物の鯛の提灯を見るガルド)」
「まあ、おいたは止めましょうね。」
セレネが優雅に声をかけ、食堂の裏口からこっそり忍び込んでいた男たちを、夜の小動物たち(小さなカラスや、夜行性の虫たち)と共に足止めする。カラスが男たちの頭上を飛び回り、虫たちが顔にまとわりついて視界を遮る。混乱する男たちの間を、セレネはひらひらと舞うように動き、彼らの動きを封じていく。彼女の舞は、敵意なく、しかし確実に相手を翻弄する。
「ポヨ!ポヨ〜!」
その間にも、ポヨは地下室の中にあった、先ほどサクラが感じた「変な化学薬品みたいな匂い」の元である魔導具の近くに落ちていた、光り輝く人工イクラの粒を見つけると、興味津々にその匂いを嗅いだ。そして、ごくわずかにペロリと舐めてしまった。すると、ポヨの体が少しだけ膨らみ、不思議な光を放ち始めた。毒ではないらしいが、何か奇妙な効果があるようだ。もしかしたら、ポヨは一瞬だけ、人工イクラの味がわかるようになったのかもしれない。
その時、食堂の正面から怒鳴り声が聞こえてきた。
「なんだと!貴様ら、一体何者だ!勝手に俺の輝きに…!全員叩き出してしまえ!」
肥満体の主人が、配下の男たちを連れて駆けつけてきた。彼の顔には、憤怒と焦りが入り混じっている。その姿も、サメの目をした、いかにも悪人面だった。背後には、彼が不正に蓄えた金銭と、高価な衣類に身を包んだ複数の商人らしき男たちが控えていた。彼らは、この「偽りの輝き」の共同出資者たちなのだろう。
「あなたの輝きなどではありません。これは、人々の心を騙し、味覚の判断力を奪う、偽りの輝きです!そして、その不正は、この帳簿と、この魔導具が証明しています!」
リアナが正面に立ち、主人と商人たちを睨みつけた。その手には、先ほどガルドが回収した不正の帳簿が握られている。その際、足元に落ちていた偽物の金塊につまずきそうになるが、寸前でキャッチした。その背後には、ガルドがすでに数人の男たちを無力化し、無言で立ちはだかっていた。彼の周囲には、木製の破片や倒れた男たちが散らばっており、その破壊力を物語っていた。
「くっ…小娘が!叩き出せ!全員叩き出してしまえ!」
主人が叫ぶと、男たちが一斉に襲いかかってくる。
「はぁ…本当に、どこへ行ってもご乱心な連中ばかりですね。殿下、彼らに教えて差し上げましょう。王族の旅を邪魔すると、どうなるかを。」
リアナはため息をつくと、構えた男たちの懐に飛び込んだ。流れるような体術と、的確な急所への打撃で、次々と男たちを無力化していく。彼女の動きは一切の無駄がなく、流れる水のようだった。男たちは、自分がどうして倒れたのかすら理解できないまま、地面に崩れ落ちていく。その表情は、まさにリアナの**顔芸**に匹敵するほどの驚愕に満ちていた。
セレネは優雅に舞うように男たちの間をすり抜け、彼らの足元に小さな精霊の光を放った。光に驚いた男たちが足をもつれさせて転倒する。さらに、セレネと心を通わせた夜の小動物たちが、男たちの頭上を飛び回り、的確に糞を落として視界を遮るという、なんとも言えないコミカルな攻撃も加わった。
「うわっ!なんだこれ!カラスが俺を狙ってやがる!?」
「目が、目がぁ!誰か助けてくれ!」
男たちが混乱に陥る中、ガルドは黙々と、しかし容赦なく残りの男たちを薙ぎ払っていく。彼の拳と足技は、まるで嵐のようだった。一撃で地面にめり込む者、吹き飛ばされて小屋の壁に激突する者。男たちは抵抗する間もなく、次々と地面に倒れ伏していく。その威力は、まさに**過剰な破壊**。食堂の壁にも、いくつもの大きな穴が開いていく。その際、壁に飾ってあった偽物の金屏風がガルドの頭上に落ちそうになるが、間一髪で避ける。
「フン…(また眉間に皺を寄せて、砕け散った偽物の金屏風を見るガルド)」
最後に残った主人が、恐怖に顔を引きつらせながら逃げ出そうとした。だが、彼の前にサクラが立つ。彼女は真剣な眼差しで、その男を見上げた。
「あのね、おじさん。美味しいものはね、本当の心と技で作られて、みんなで楽しく食べるものなんだよ。それを無理やり偽物でごまかしたり、変なものと混ぜたりしたら、全然美味しくないし、みんなを騙すことになっちゃうってことだよね!こんな嘘の輝き、許せない!」
男は呆然とサクラを見つめる。その時、サクラは懐から小さな、可愛らしい装飾が施されたコンパクトを取り出した。それは、国王である父が旅の安全を願って持たせてくれた、王家の紋章が刻まれた特別な品だった。普段は中におやつを入れているのだが、今はその存在を悪人に見せつける時だと、なぜか直感したのだ。
サクラはコンパクトをゆっくりと開き、そこに輝く王家の紋章を、肥満体の男に突きつけた。
「そしてね、私の父上も言ってたんだ!困っている人を助けるのは、王族の務めだって!この紋章が、その証拠ってことだよね!これを見ても、まだ自分のしたことが悪いことじゃないって言うの!?」
男の顔から血の気が引いた。王家の紋章。それが示す意味を、彼は知っていた。彼の背後に控えていた商人たちも、顔色を失い、恐怖に震え上がった。
**「このお腹が、悪事を許さないってことだよね! デザートは別腹、悪人も別格、ってね!」**
その言葉を合図にするかのように、ガルドが男の背後に立ち、「フン。」と、今にも地面にめり込みそうな勢いで拳を振り上げた。男は王家の紋章と、眼前に迫るガルドの拳に恐怖で顔を引きつらせ、そのまま泡を吹いて気絶し、地面に倒れ込んだ。その際、彼の頭上にあった偽物の鯛の置物が、なぜか彼にだけ落ちてくる。残っていた商人たちも、その光景に震え上がり、次々と両手を上げて降伏した。
騒動が収まると、駆けつけてきた村人たちが、まだうつろな目ながらも、口々に感謝の言葉を述べた。彼らは皆、あの「偽りの輝き」と「輝き鯛めし」に依存し、精神を操られていたことに、薄々気づき始めていたのだという。
「殿下、これが、この主人の帳簿です。」
リアナが、主人が逃げ出す際に落としていった分厚い帳簿をサクラに差し出した。そこには、魔導具の購入記録、そして村人から不当に巻き上げた金銭の記録がびっしりと記されていた。その際、帳簿の端がなぜか燃え始めるが、リアナは冷静に消火した。
「うーん、これ、なんかすごく数字がいっぱい並んでて、全然美味しくないってことだよね!」
サクラは帳簿をパラパラとめくると、興味なさそうに首を傾げた。その横で、ポヨが「ポヨ!」と先ほど舐めた怪しげな液体の瓶をくわえてきた。瓶のラベルには、小さな文字で『味覚判断力操作用調味料』と書かれている。
「殿下、これをご覧ください!やはり、この調味料で味覚を操作していたのですね!これでは、村人たちは永遠に偽りの味の中で生きていくことに…!」
リアナが憤慨しながら叫んだ。
「へー、味覚判断力操作用調味料って、なんか怖い響きだね!でも、全然美味しくなさそうな、化学薬品の匂いってことだよね!っていうか、この匂い…そうか!前世で見た、テレビで出てきた、毒味役の人が食べさせられそうになった、毒入り料理の匂いに似てるってことだよね!こんなもの、料理に使うなんて…!」
サクラはそう言いながらも、その液の瓶をじっと見つめ、何かを確信したように顔を上げた。彼女の頭の中で、前世で見たテレビ番組の映像と、目の前の状況が繋がり始める。彼女の脳内は常に食べ物でいっぱいだが、その中に紛れて、**幸運な洞察力**が閃くのだ。
「殿下、何かに気づかれましたか?」
リアナが問いかけると、サクラは大きく頷いた。
「うん!あのね、本当の美味しいものはね、心を込めて作られて、みんなで一緒に『美味しいね!』って笑いながら食べるものなんだよ!だから、この村には、きっと、心を豊かにしてくれる本当の『鯛』が育つ場所があるはずだよ!だって、この村の匂い、ただの化学薬品じゃないもん!」
その言葉に、村人たちは驚き、希望の光を宿した目でサクラを見つめた。彼らはこの地で長年暮らしているが、この主人の「輝き鯛めし」が唯一無二だと信じ込まされ、自分たちの村の本当の豊かな海の恵みを忘れていたのだ。しかし、王女の言葉、そして何よりその純粋な眼差しが、彼らに新たな希望を与えた。
「フン。」
ガルドが頷き、村の裏手の森を指差した。セレネもまた、精霊たちの声に耳を傾けていた。
「殿下のおっしゃる通りです。この土地の精霊たちが、奥の方から豊かな大地の息吹と、澄んだ海の恵みの光を感じると告げています。偽りの輝きの奥に、本物の『海の輝き』が宿る場所があるようです。」
セレネが優雅に告げると、村人たちの間に歓声が沸き起こった。サクラの**幸運**と、仲間たちのそれぞれの能力が、再び一つになった瞬間だった。
一行は村人たちと共に森の奥へと進み、セレネが示した場所をガルドが切り開いた。彼の怪力によって、鬱蒼とした森の中に、陽光が降り注ぐ美しい入り江が姿を現した。その入り江の水面は、キラキラと輝き、そこには今まで見たこともないほど大きく、そして美しい天然の鯛が群れをなして泳いでいるのが見えた。そして、その鯛からは、心を洗われるような、清らかな「本物の海の味」が感じられた。
村人たちは歓喜し、次々と天然の鯛を捕まえ、その清らかな味と、入り江から立ち上る本物の海の恵みに感動の声を上げた。偽りの輝きと味に囚われていた彼らに、ようやく真の幸福が訪れたのだ。そして、彼らの瞳からは、うつろさが消え、はっきりとした輝きが戻っていた。互いに協力し合い、本物の海の恵みを分かち合う村人たちの姿は、真の食の文化の温かさを示していた。
サクラは、自然の恵みが詰まった入り江を眺めながら、にこにこと笑った。その顔は、満面の笑みで美味しい料理を頬張る時と全く同じだった。
「んー!やっぱり、本当の海の味は、体がポカポカして、心が洗われる味がするってことだよね!これなら、黄門様もきっと喜んでくれるよ!お肌もツルツルになるし、また美味しいものがたくさん食べられる元気が出てくる!」
その言葉に、リアナはまたもや深いため息をつくのだった。胃の痛みは少し引いたものの、この旅は、まだまだ始まったばかりだ。そして、彼女の胃の苦労も、きっと終わらない。
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### 読者の皆様へご報告とおねがい
この度は、「迷子王女は今日も行く! ~お腹と世直しは別腹ってことだよね!~」第十四話をお読みいただき、誠にありがとうございます!
この物語は、水戸黄門を愛する転生王女サクラと、彼女に振り回されつつも支える個性豊かな仲間たちの、のほほん痛快な世直しコメディです。
**毎日1話更新**を目標に、皆様に笑顔と少しの癒しをお届けできるよう頑張ります!
もし少しでも「面白いな」と感じていただけたら、ぜひ**お気に入り登録**をしていただけると、今後の執筆の大きな励みになります。
そして、皆様からの**応援コメント**は、作者にとって何よりの喜びです!どんな些細な感想でも大歓迎ですので、ぜひお気軽にお寄せください。ただし、批判コメントは作者の心が折れてしまうかもしれないので、**少な目でお願いしたい**です…!
それでは、次回もお楽しみに!
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