幕間:ポヨのふわふわ日誌
ポヨは、ふわふわの白い体を揺らしながら、広場でゴロゴロしていた。今日の風は、なんだかとってもいい匂いがする。おひさまの匂いと、土の匂い、そして、焼きたてパンの匂いもする気がする。
「ポヨ!ポヨ〜!」
昨日までの村は、なんか変だった。みんなゆっくり動いてて、笑ってるんだけど、目がキラキラしてなかった。食堂の料理も、見た目は美味しそうだったけど、匂いは機械油みたいで、変な匂いがしたんだ。あの匂いを嗅ぐと、ポヨのふわふわの毛が、ちょっとだけザワザワしたんだ。
あの、お腹の大きいおじさん(食堂の主人)が作ってた料理も、変な匂いだった。いくら食べてもお腹いっぱいにならなくて、食べた気がしないって、サクラが言ってた。ポヨも、ちょっとだけ味見したけど、すぐに忘れちゃう味だったんだ。ポヨは、美味しいものには目がないけど、ああいう忘れちゃう味のものは、あんまり好きじゃない。
でも、サクラはすごかった。
サクラは、あの変な匂いの料理を食べても、すぐに「これ、なんか変な味がする!」って言ったんだ。サクラの鼻は、ポヨの鼻と同じくらい、美味しいものとそうじゃないものを嗅ぎ分けるのが得意だ。いや、もしかしたら、ポヨよりすごいかもしれない。ポヨは美味しいものを見つけるのは得意だけど、サクラは「心が満たされない味」とか、もっといろんなことを感じ取るんだ。
そして、あの地下室の中。
ポヨは、あのキラキラした魔導具の近くにあった、小さな歯車を見つけたんだ。その歯車は、機械油みたいな匂いがした。ポヨは、ちょっとだけペロリと舐めてみたんだ。そしたら、体が少しだけふわふわって膨らんで、なんだか力が湧いてくる感じがしたんだ。毒じゃなくてよかった!でも、やっぱり、あの歯車は、本当の美味しい匂いじゃなかった。
サクラは、あの歯車の匂いを嗅いで、「前世で見た、テレビで出てきた、時間を操るっていうSF映画の匂いに似てるってことだよね!」って言ってた。前世?テレビ?ポヨにはよくわからないけど、サクラが何かを思い出すと、いつも悪い人が困るから、すごいんだ。
ガルドは、いつも黙ってるけど、ポヨが困ってると、すぐに助けてくれる。あの大きな手で、悪い人たちを「フン!」って一発でやっつけちゃうんだ。ポヨが隠れてた食堂の壁も、ガルドが「ドーン!」って壊したから、ポヨはすぐに外に出られたんだ。ガルドは、ちょっと乱暴だけど、優しいんだ。
リアナは、いつも難しい顔してるけど、サクラが困ってると、すぐに助けてくれる。あの素早い動きで、悪い人たちを「シュッ!」って倒しちゃうんだ。リアナは、いつも胃薬を飲んでるけど、ポヨはリアナの胃の匂いを嗅ぐと、ちょっとだけ心配になるんだ。リアナの胃が、早く美味しいものでいっぱいになりますように。
セレネは、いつもフワフワしてて、優しい匂いがする。セレネが「精霊たちが、奥の方から豊かな大地の息吹を感じると告げています」って言った時、ポヨも同じ匂いを感じたんだ。セレネは、ポヨと同じように、目に見えないものと話せるのかもしれない。セレネが呼ぶと、ネズミさんや虫さんたちが、悪い人たちを邪魔してくれたんだ。ネズミさん、虫さん、ありがとう!
そして、森の奥に行った時。
サクラが「この村には、きっと、美味しい料理が自然に作れる場所があるはずだよ!」って言ったんだ。ポヨも、その時、土の中から、キラキラした、とっても美味しい匂いがするのを感じたんだ。
ガルドが地面を掘ったら、キラキラした畑が出てきた!
あの畑の野菜は、本当に美味しそうな匂いがした。村人たちが作った料理も、とっても美味しかった!一口食べたら、体がもっとふわふわになって、元気になったんだ!
「んー!やっぱり、本物の料理は、体がポカポカして、心が洗われる味がするってことだよね!」
サクラがそう言った時、ポヨも同じ気持ちだった。本物の美味しいものは、体を元気にしてくれるし、心もポカポカにしてくれるんだ。
ポヨは、サクラの旅についていくのが大好きだ。
だって、サクラはいつも美味しいものを見つけるのが得意だし、悪い人たちを「お仕置き」してくれるから、美味しいものが守られるんだ。そして、サクラが美味しいものを食べると、ポヨもちょっとだけおこぼれがもらえるんだ。
「ポヨ!ポヨ〜!」
ポヨは、またぴょんぴょん跳ねた。
明日は、どんな美味しいものに出会えるかな?
どんな悪い人たちを、サクラが「お仕置き」してくれるかな?
ポヨは、サクラの隣で、ずっと美味しい匂いを追いかけるんだ。
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この度は、「迷子王女は今日も行く! ~お腹と世直しは別腹ってことだよね!~」第七話をお読みいただき、誠にありがとうございます!
この物語は、水戸黄門を愛する転生王女サクラと、彼女に振り回されつつも支える個性豊かな仲間たちの、のほほん痛快な世直しコメディです。
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