表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/30

シャドウエルフ

キンニクに誰も使ってなさそうな執務室へと案内される

部屋の奥に【過労】と注意書きが貼られた白骨が見えた気がする

あれが部屋の前の主かは気にしないでおこう


「こちらが魔王軍全員の名簿です」

受け取っただけで表紙が外れてしまいそうなボロボロ加減だ

「何個か名前の横に☓がついてるのは……」

「殉職者です」

「……」

「ただ、時々蘇るので☓がついてても除籍とは限りません」

「何の意味も無い!」


幸い前の主が【身を()にして】働いてくれたおかげで

所属と最低必要労働時間は分かる

「よし これだけ情報があれば」

腰につけた小型バッグから紙を取り出す

「それは……なんとキレイなマス目なのでしょう 倫理(イルカ)のような魔力の流れを感じます まさかソレが」

「そう、これが俺のスキルを使うのに必須の魔法陣 1マス方眼紙(エクセル)


取り出した瞬間に、名簿から抽出された文字達が浮き上がる

名簿から複製(コピー)された文字達は貼り付け(ペースト)されシフト表が自動で組まれて行く

「なんと!あなたが操作する訳では無いのですか?」

「シフトは情報が命 ただし知らない奴のはザルになる」

「なんと……情報が足りぬとスキルも働かぬというのか……!」


名簿から全てコピペされ、暫定のシフト表が完成する

「これで無駄が無くなって、最低週1くらいは休みが出来たはずだ」

うおぉ~とキンニクが筋肉をピクピクとさせながら感激している


――


「魔王に見せたいんだけど 急用とかどこ行ったんだ?」

キョロキョロと辺りを見ながら尋ねる

「魔王様は週2しか姿を見せないシャドウエルフのシエスタ=ネル の魔力を感知したものかと」

こんなブラック職場で週2しか働かないとは……相当な大物だ

「固有スキルにより存在自体が隠れてしまうから、サボっていても見つけられ無いのでございます」

そんなので良いのか魔王軍?

と思いながら、シエスタが居るという場所へ案内される


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ