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いつかどこかできいた詩

たかが知れている人生だ

作中に自傷行為・薬物乱用などの描写がありますがそれらを軽視・推奨する意図はございません。

相性が悪いと感じた方は戻るボタンを押して、温かい飲み物を飲んで忘れてください。


ぼーっと見ていた信号が

青に変わっても突っ立っていた

心が足に移動したみたいだ

そんなこと考える余裕がある

自分の頭に辟易する


今すぐこんな世界から出たい

自分の容れ物を取り替えたい

ああ そんなこと願ったってさ

何も変わらないのに


切ったばかりの爪で引っ搔いた

かすり傷なんてたかが知れている

130℃のアイロンを押しつけた

火傷なんてたかが知れている

カッターナイフで切りつけた

傷の深さなんてたかが知れている

本気で死のうと思ってない

私の勇気なんてたかが知れている



ぼーっと見ていた信号が

黄色に変わったから足をとめた

ってあっちは私に関係ないか

馬鹿すぎて誰かに笑ってほしい

そんな誰かなんていやしない


白線から落ちたって

影以外を歩いちゃったって

悪いことなんて何もないのに ああ

どうしてこんなに怖いんだ


消毒液みたいなお酒を煽った

気持ち悪さなんてたかが知れている

容量以上の薬飲んだって

しんどさはたかが知れている

自宅2階ベランダから落ちた

怪我なんてたかが知れている

人を大切にしてこなかった

私の人生なんて たかが知れている



誰かを守れる私になりたいのに

結局、自己保身 だってそうじゃん

自分を守れるのは自分だけ

理想と優しい言葉に板挟み


こんな自分に誰が守れるの?

誰に守ってもらえるっていうの

私のために誰かが犠牲に?

私にそんな価値なんてないのに


たかが知れている人生

たかが知れている人生

たかが知れている人生

反吐が出る

たかが知れている人生

たかが知れている人生

たかが知れている人生だ



切ったばかりの爪で引っ搔いた

かすり傷なんてたかが知れている

130℃のアイロンを押しつけた

火傷なんてたかが知れている

カッターナイフで切りつけた

傷の深さなんてたかが知れている

たかが知れている毎日なのに

なんで繰り返してんだろ



ぼーっと見ていた信号が赤だったのも気づかずに

私は歩き続けた

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