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第三十八話 前を向いて進もう

やっと、落ちつきました。ながらく開けてすいません。

巖真達が戦いへと赴いていた時、志和は物陰に隠れ自分を抱え込むように座っていた。考えれば考えるほど自己嫌悪しか湧いてこなくて、でも自分じゃそれを止めれなくて、ただ、黒く暗い思考の闇へと沈んでいく。


私はみんなを見捨てた。自分の命が大事だから。死にたくないから。みんなと一緒に戦うことよりも、自分が助かりたかったから。私はみんなを見捨てたんだ。

だって、わたしには巖真君みたいな力も、夢君のように勇気も強さもないんだもん。

どうすればいいの?あの光景が頭から離れないのにどうやって戦えば良いの?ねぇ、誰か教えてよ・・・教えてよぉ・・・まだ、死にたくないのに,,,,一体どうすればいいの!!


泣き叫びたかった。でも、声を上げれば魔物に気付かれると思うと声を上げることも出来なかった。体が縮こまり、声を出す事を拒否していた。それでも、助けてと。

私はこんな世界に来たかった訳じゃないのに。

こんな事に巻き込まれたかった訳じゃないのに。

誰でもいいから私を助けてと

願い、想った。


そして、世界は願いを聞き入れた。


(あなたに私の力を貸しましょう、死にたくないと思うあなたに、自分の非力さを悔やむあなたに、私の力を貸しましょう)


暗闇の思考に一丈の光が差し込む。


(あなたが望むなら、私は千の敵を殺し、万の味方を守って見せましょう)

・・・・あなたは誰?

(私は、【エンジュリーネ】。あなたのお友達についている精霊と同じものですよ)

せ・・・いれい?

(そうです。この世の理を形どり世界を管理する者。そして、人に力を与え導くものですよ)

力をもらっても、私は上手く使えないよ….戦う事が怖いんだもん

(臆病とは罪なのですか?)

そうでしょ?今だってみんなが戦っているのに、私はこうして逃げてるから・・・

(戦う事が正義なのですか?)

だって、戦わないと生き残れないじゃない!今は、戦って、殺して、殺されて、生き残るしかないじゃない!!

(そうですね。今は戦わないと生き残れないですね。でも、それと臆病である事が罪というのは違いますよ)

だって、私は臆病だし、死にたくないし,,,,だから、私は何もしないで隠れているだけ。

(臆病というのは自分を大切に出来るということ。ただ、勇猛に敵を倒すというのは、確かに素晴らしいかもしれません。勇者には必要でしょう。あなたは勇者になりたいのですか?)

ううん、違うよ。ただ、みんなを守れて、誰も死なないで、生きていければいいの

(あなたなら、皆を守る盾となり、刃となる事も出来るでしょう。臆病であることを認め、悩むあなたなら。)

私に出来るの?私にだって、夢君や巖真君たちみたいになれるの?

(もちろんですとも。私が見込んだあなたなら何にだってなれますよ。だから、私があなたに足りない自信と力を与えましょう)

本当に….?私でもなれるの?

(なれますよ。あなたなら皆をまもる盾と刃に。さぁ、手を取りなさい。私が何時までも一緒にいますから)

暗闇に差し込んだ光は、優しく私を包み込み、救い出してくれた。

物陰から立ちあがり、走り出す。その目には恐怖を宿していようとも、その瞳に宿る光は揺るがない。もう、自分は独りじゃないのだから。

「いくよ、【エンジュリーネ】!」


独りの少女は力を得て、戦場へと舞い戻る。

その力が、袂を別つことになるとは知らずに。

まだ、知らない。彼らを取り巻く運命は残酷で、甘くは無いという事に。


短くて申し訳ありません。そして、上手く描写出来ずすいません。

上手く伝わればいいのですが....


お気に入りしてくださった方々、ありがとうございます。本当に最近お気に入りしてくださる方が増えてきて作者はうれしく思っております。

読んでくれる方がいる限り、完結目指して更新していきます!!

今回も読んでくださり、ありがとうございます!

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