間章 他の仲間達の現在
しばらく、更新をしなくてすいませんでした。仕事始まると書く暇が・・・・っていうのは良い訳ですね。申し訳ありません。
今日からはちょくちょく更新していくのでまた、よろしくお願いします!!
~第一章 神々の特色~
ここであげる神とは、6色の神の事である。6色とは、赤、緑、黄、青、白、黒である。有名なのは、白の英雄神と黒の暗黒神であろう。白の英雄神は光を司る。そして、黒の神は闇を司る。これら2柱に関しては、率直に陽と陰の関係であると推測される。他の4色の神は何を司るかと言うと赤は火を緑は風を黄は土を青は水を司るとされている。だが、現在の考えでは、この4色の神は白と黒の下にいるのではないかと考えられている。なぜならば、白、黒の下についている精霊にそれらの力を司る者が多く見つかっているからだ。他の学者たちは、そこから4色の神々は白と黒の下に降ったのだと考えているらしい。私は逆に彼らに問いたい。精霊が下にいるからとて本当にその色の神々までいるのかと。精霊とは『神色戦争』で弱まった神々だと私は捉えている。だが、それでもその中心となった6色の神が他の色の神のもとに付くであろうかと私はいささか疑問に思うとこである。
個人の意見は後にしておくとしよう。白と黒の神々の力のもっとも特色が大きく現れているのは先程も挙げたが、光と闇である。初代英雄王並びに英雄王とされてきた者達は例外なく、光の剣などの魔術、術技が使えるからだ。そして、人々の象徴として光輝く魔術、術技というのは便利なのかもしれない。そして、これは私自身が実際に見たわけではないが、魔物、魔獣と呼ばれるモノの中で特に力の強いモノは黒い何かを纏っている事や、黒いエネルギーを使えると聞いた。これを、私は黒の神の力が魔物や魔獣の中でも選ばれた個体のみが操る闇の力と仮定している。実際、黒のエネルギーは、他の者の魔術を喰らい尽くすらしい。貪欲なほどに他を喰らう事に特化しているらしい。これはまさに、世界をのみ込まんとしている黒の神の力の一端であろうと推測できる。他の神々については、特に詳細を上げる必要はないと思われる。なぜなら、特に限定した能力をもつ訳ではないからだ。次章では、『稀人』と呼ばれる者と『闇の胎動期』について記しておきたいと思う。
巖真は、この「アルツ・ハイゼン・ロウヒベルト著 創世神話とその解釈」が独自の思考で他の学者とは違う所に観点を置き、解釈している事が斬新に思えた。はっきり言って学者と言うのは、皆が思っている事が正しいという奴等の集まりだと巖真は考えるからだ。その中で、独自の考えを持ち、それを本とするにはどれほどのリスクがあったのかは分からないが、そのおかげで自分は周りの考えに囚われずにこの世界に付いて考える事が出来る。
(この世界には、今の時点で2色の神がいる。それが白と黒。あと、精霊がいる。これは、元の世界とは決定的に違う。)
巖真の居た世界でも、もちろん神はいた。だが、それは宗教として、弱き者の心の拠り所としての偶像である。この世界のように実際に神秘的な力を要している訳では無かった。だが、この世界には確実に神と呼ばれる存在がいる。それも、今いる城塞都市ルーランを含む国の頂点に白の神と英雄王が存在している。どんな存在か分からないが、自分達に害有る存在でなければいいと思った。
丁度、次章を読もうとした時、
「いわまぁ・・・・・終わったぁ・・・?」
自分の目の前から声が聞こえた。慌ててそちらに振り向くと自分の席の前に突っ伏した刈田が居た。そんな刈田に苦笑しながら、司書のおじいさんに声をかけ、遅めの昼食を取りに行く事にした。
こちらの食事も元の世界と対して変わりは無い。味付け自体は簡単なものだが、食べられないほど不味い訳でもない。実際、元の世界で食べた事があるような料理も少なからずこちらの世界にもあった。玉子焼きとか。何の卵かは興味も無いし、ましてや調べたくは無かった。
巖真達がこうして、食事を出来るのには訳がある。もちろん、巖真達はこっちの世界の通貨など持ってる訳ではないし、元の世界の通貨が使えるはずもない。なら、こうして食事が出来るのはどうしてかというと、巖真以外の植田や他の友人達が仕事をしているからだ。この城塞都市ルーランに来るまでに倒した魔物からはぎ取った牙とかもそれなりに売れはしたが、それだけで何週間も暮らせるわけではない。その為、まずお金を稼ぐ方法をこの都市についたときに真っ先に行った。その結果、この国はよくゲームでもある『組合』というものがあり、そこには魔物退治から引っ越しの手伝いとか様々な依頼が飛び込んでくる。『組合』に登録する事で、それらの依頼から報酬を得る事が出来る訳だ。その制度を利用して、巖真と刈田のように文献などを調べる組と『組合』の依頼を受けてお金を稼ぐ組と分かれて行動している。とりあえず、そのおかげでお金の心配は無くなりこうして調べ物に専念することが出来ている訳だ。
女性と食事をすれば、1時間は覚悟せよという名言を知っている方は何人いるだろうか?
巖真としては、適当に済まして先程の文献の続きといきたい訳だが、刈田を置いて1人席を立つわけにもいかず刈田の食べるペースと食後の一服に付き合えば、食事をしに来てすでに1時間程度経とうしていた。ようやく、刈田の食事が終わり店を出、図書館へと行こうとしている道すがら、ある会話が飛び込んできた。
「おいおい、『稀人様』が来たらしいぜ!今、丁度門の所にいるらしいぜ!!」
「それ、本当かぁ?どうせまた、偽ってるんじゃねぇの??」
「今度は本物らしいぜ!なんせ、俺と来ている服とかが違うって話だ!!」
「マジカ!それは本物っぽいな!ちょっと行ってみるか!」
!マークの奴、テンション高すぎねぇかと思ったが、買いwの内容は自分達も関わっていそうな内容だった。『稀人』といえば、このルーランにいるのは自分達しかいないからだ。だが、その一方でまさか・・・という考えも拭いきれなかった。刈田も
「巖真、ちょっと見てきた方がいいんじゃない?植田達かもしれないし・・・」
巖真自身、植田達の可能性は低いとは思ったが、行って確認することにこしたことはない。とりあえず、あの文献は置いておく事にして先程の会話に上がっていた門の所へ刈田と共に様子を見に行くことにした。
ここから、巖真達『稀人』勢の状況が一気に加速していく事に気づいている者はこの世界の神とはいえど知らなかった。
えーと、久々の投稿になって少し緊張しています。
皆さんが楽しめたならいいんですが・・・・
では、また次回の話で会いましょう!もう少ししたら夢の話に戻します~。