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愚か者は宴に集う。
「くねくねって知ってる?」
私は、いつもそうだ。
何の脈絡もなく、相手の気持ちを読み取る事もせずー
想った事を思った儘に口にする。
今もそうだ。約束の時間に起きることも無くー。
2時間近く待たせていた相手に発した第1声がこれなのだ。
まぁ。
彼も慣れているからか家に入りー。
私の姉と談笑をしている。
類は友を呼ぶと云うが彼はー。
私と同じ人非人とは到底思えなかった。
それでも私と友なのだからー
何かしらのシンパシーがあるのだとは思う。
「くねくね?。あぁ。都市伝説の話の?」
彼は身勝手な質問に普通に返す。
「そうそう。知ってるのなら話は早いな…。」
私は彼には視線も送らずに言葉を返しー。
それからー
「あれって何だと思う?」
と訊いた。
それはー。
暑い夏の昼過ぎの事だったと思う。