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投稿しました(※グラフあり)

 2020年6月上旬から7月上旬、1ヶ月にわたって毎日投稿しました。


【タイトルを練りました】

 いつもは付けたいタイトルが始めから頭に浮かぶのですが、本作ではありませんでした。これまでは設定から物語を創りそれをタイトルにもしていたのに、今回は逆にしたからでしょうか。執筆中は次のようなタイトルを仮付けしていたくらいに、こだわりがありませんでした。

  『スクロール・コーダーは、どいつもこいつも』


 さすがに本番にこれはないので、最初の頃は以下のタイトルで投稿しました。

  『魔術程式書家 ~少女はただ、親に会いたい~』

 しかししばらくして、あまりのPVの少なさに焦り始めます。少ないのは覚悟していたのですが、「なろう」でこんなに少ないPVが可能なのか、というくらいに少ないのです。投稿後の1時間で2つだけとか。


 そこで完結時までにはもう少しPVを得られるタイトルを探りだそうと、毎回のように変更しては反応を確かめます。

 折しも連載開始少し後に、個人によるAIタイトル診断サービスが始まりました。ものは試しとさっそく使ってみます。そのサービスでSランクと診断されたタイトルが次のもの。

  『みなしごアイナは、ただ親に会いたい ~実は見守られている、力を封じられし少女の物語~』

 結果は大して変わりもしないし、品もないので、早々に見切りを付けました。


 どうしてここまでアクセスが少ないのだろうと考え、気になったのが「魔術程式書家」という、字画が多くて読み方も分からないであろう6文字。しかし非現実世界の作品であることを読者に示したほうが行き違いが起こらなくていいように思い、その点は外したくありませんでした。そこで「魔術程式」ではなく、「ゴーレム」のほうをタイトルに持ち込みました。

  『ゴーレムを連れた少女は、ただ両親に会いたかった』

「なろう」の流行りからすると短めです。ですがジャンル「ヒューマンドラマ[文芸]」では短めのタイトルでもランキング入りしている作品は多数あり、その点は気になりませんでした。「会いたい」にするか「会いたかった」にするかは迷いましたが、後者のほうがヒューマンドラマ()が漂います。果たしてPVもこれまでの私の作品並みには増え、このタイトルに落ち着きました。



【あらすじも練りました】

 あらすじについては、当初から決めていたことがありました。それは「ビターエンド」であると明記すること。ただの思い込みですが、ジャンル「ヒューマンドラマ」では、どのような読了体験を得られるのかを明記したほうがいいと感じていました。

 一方で迷ったのは「完結まで執筆済みで、毎日投稿する」という情報。ヒューマンドラマは、少しずつ読むという読書スタイルは馴染まないジャンルのように思えたのです。もちろんこのジャンルでも「連載中」でランク入りしている作品は多数ありますが、すぐに完結すると分かっている作品なら読者はそれまで待ちそうな気がする。結局、先の情報は掲載したのですが、連載中に継続して読んでいるらしき読者は一人もいませんでした。無駄に投稿ノルマが発生しただけで、止めておけば良かったと思っています。



【毎日投稿しました】

 一通り添削を終え、投稿を始めました。ですがどの回も投稿直前まで見直しをしています。毎回、十箇所以上は修正していたでしょう。



【数値を分析しました】

 以下、いくつかの数値分析の結果を示します。

 これら分析は過去作の後書きでも行ってきたのですが、今回は不可解な結果が多かったです。


【ブックマークとポイント】

 完結時でブックマークは6件、評価は2名さまから14ptを戴きました。ありがとうございます。特にブックマークは、連載時、あまりのPVの少なさにどうなることかとおののいていたので、過去作と同水準に達してほっとしています。いくら「読者数より、自分の書きたいことを優先するのだ」と意気込んでいても、さすがにゼロに近いと、何か根本的に間違いをやらかしているのではないかと気になるものです。


【部分別ユニーク】

 次の棒グラフは「部分別ユニーク」の集計です。この指標は各話を表示した人数で、同じ人が同じ日に複数回表示しても1人とカウントされます。閲覧者がゼロになった2020/07/08で一旦集計を締めました。


 挿絵(By みてみん)


 この結果、過去作といろいろ異なる様相を呈しています。

 まず第1話から第2話への継続率。5割を切りました…………。過去最低だった第2作でも6割は継続されていて、今作の第1話は無難にまとめたつもりでいたので、とても意外でした。ドウシテ?

 そして最後の第30話が、第2話とほぼ同数あります。確かに、完結時はPVが跳ね上がり、連載時は最新話を覗く読者が多いので、最終話は終盤の回より増える傾向にあります。しかしこれは異常な多さ。過去作のグラフは、もちろん凸凹はありますが、滑らかな右肩下がりを描いていました。

 この集計結果、タイトル、あらすじと興味を保って本編にたどり着いた読者も、出だしや結末を見てブラウザバックした状況を表しているのでしょう。第1話や最終話が期待外れだったのでしょうが、正直、これほど極端な結果になった理由が私には分かりません。

 なおこの集計期間内で最初から最後まで通読された方は、多くても五人はいないでしょう。


【PVとユニーク】

 かなり無理やりなところはあるのですが、過去作ではPVとユニークから作品の出来を評価してきました。今回も行っていきますが、ここでも過去と異なる現象がいくつか現れます。

 まずは比較対象について。投稿時期や文字数、ジャンルによって、PVの傾向は大きく異なるので、これら属性が本作と近い作品に絞って比較します。具体的には、連載完結済、ジャンルは「ヒューマンドラマ」、文字数は「11~17万文字(本作14万文字の2割減~2割増)」、初回掲載日が「2020/01/01~」の作品です。該当は本作含めて68作品あり、この中からシリーズもの、総話数が半分未満もしくは3倍以上の作品を除いた47作品を対象にします。

 この準備作業の段階で、すでに過去とは大きく異なる特徴を見いだしました。比較対象作品のうち7作が、ブックマークと評価点がともにゼロなのです。過去に「ハイファンタジー」、「ローファンタジー」のジャンルで数十の作品を分析しましたが、そのような作品は1つもありませんでした。「ヒューマンドラマ」の読者はかなり「辛口」という感触です。

 そして「文字数/ユニーク」の比較。この数値は読者がその作品を読み進めた文字数と高い相関があるはずで、これにより作品の質を評価してみようという次第です。よく用いられる「PV/ユニーク」だと話数の多い作品が大きな値になりやすいので、これに「総文字数/総話数」、すなわち「1話あたりの平均文字数」を乗じて補正します。今度は逆に話数の少ない作品が有利になったりするので、本作と総話数の大きく異なる作品は比較対象から外しているわけです。


 挿絵(By みてみん)

 ※グラフ横軸は各作品です。作品名の記載は省略しています。


 この「文字数/ユニーク」という数値、私はこれを伸ばしたいのですが、47作品中35番目(赤色の棒)と散々な結果に終わりました。くやしい。

 ただ、しかし。グラフ中ピンクの棒は評価ポイント合計トップ3の作品なのですが、うち2つは本作よりも読み進められていない。そして1番目、3万文字と頭一つ抜けて読まれている作品、1つ飛ばして3番目と4番目の作品は、ブックマークと評価点がともにゼロなのです。(1番目の作品は予約機能を用いて短期に投稿されているので、その影響が大きそう)。

 ここまでの結果から、ヒューマンドラマというジャンルはどこか異質だという印象を持つのですが、傾向を語るにはサンプル数が少なすぎるでしょう。ともかく今回抜き出した作品については、「文字数/ユニーク」をもって作品の質を評価しようとする試みはかなり無理があるようです。


 なおブックマーク数6つは、47作品中13位になります。



【備考:PC読者とスマホ読者】

 以下に、各作品のユニーク、PVにおけるスマホ率の散布図を示します。


 挿絵(By みてみん)


 赤丸は本作品、ピンク丸は評価ポイント合計トップ3の作品です。

 図の意味合いを読み取り難いかもしれません。50%以下はPC読者のほうが割合が多いということであり、大半の作品が該当しています。

 このスマホ率、ユニークよりもPVで取るほうが高めになると予想していました。スマホ読者のほうが、PC読者よりも読み続ける傾向にあるからです。実際、各作品ともユニークよりPVのほうがスマホ率が高くなる傾向にあります。

 ところが評価ポイントを得ている作品は、ユニークでの率とPVでの率にあまり違いがありません。今回だけではサンプルが偏っているし数も少ないので何か言える状況ではありませんが、引き続きこうした傾向があるのか追ってみようと考えています。


 ところで「文字数/ユニーク」で1万5千文字を獲得していたピンク棒の作品がありました。この散布図では赤丸の右下に位置しています。作者は書籍化デビュー済み、「なろう」らしい長いタイトル、文体もほどよく空行が入っています。それなのにスマホ読者よりPC読者のほうに読み続けられている。その理由は分かりませんが、単純な数値にも作品の個性が表れるものです。



【目標を振り返ります】

 1月に立てた目標は小説の構想を始めるにあたっての切っ掛け作りみたいなものなのですが、ここで結果を振り返っておきます。


 1)主人公を女性にする

 苦労することなく書けました。まあ、本作は女性ならではの行動や心情を描いていないので、改めて苦労することがあるはずもありません。

 しかし女性と決めていなかったら、構想からできあがった物語の雰囲気まで、まったく別の作品になっていたでしょう。本作も私のお気に入りの作品に仕上がったので、この目標を立ててよかったと思っています。


 2)創作論を読んでみる

 読んでみるどころか、全面的に参考にしました。「キャラクターのアークを描く」などというのは、私の頭の中だけで考えていたら発想し得なかったことです。また物語と設定を、これまでにない次元で絡めることもできました。何より愛おしい三人の親娘を描けて満足しています。


 創作論Aが身についたかというと、この後書きによる振り返りを通して、ようやく言っていることが分かってきたという程度です。できた作品はかなり創作論Aを逸脱しています。難度が高すぎて遵守できませんでした。

 次回作でも創作論Aに基づいて書いてみたいかというと、それは半々ですね。課題を正面からこなせれば、世界に通用する正統派の物語をつくれそうな気はします。でも、ほかにも個性的な創作論はあるので、次は別のものでという気持ちも湧いてきます。


 そして創作論を参考にするのは、予想外の悩ましい問題がありました。それはこの「後書き」です。

 従来の後書きは、自分の頭で考えたことだけを、適当に辻褄を合わせて書けば出来上がりました。しかし創作論を参考にすると、そうはいかない。その創作論の内容をできるだけ正しく要約しながら、自分の考えたことを書いていかなければならないのです。これがとんでもなく辛くて、時間も要しました。2週間を越えるとは思いもよらず。まるで学校や会社のレポートを書いているみたいでした。

 まあでも、こんな理由で創作論を参考にしないのもおかしな話です。多分懲りずに、また別の創作論を参考にして、新作を書くこともあるでしょう。



【おわりに】

「なろう」では、「作者読み」はされないとされているようです。ある作品が気に入っても、その作者のほかの作品を読もうとする読者は少ない、ということですね。

 私の場合、本作の完結日、1ヶ月前に書いたエッセイにポイントが付いてランキング入り、20件ほどPVが入りました。たったそれだけと言われそうですが、それまでのPV総計が約100件でしたので嬉しかったです。そしてほかの作品も、そこまで劇的ではないにしろ、PVが入りました。ええ、日頃がゼロなので、これまた嬉しいものなのです。

 新作を投稿すると、旧作も命を吹き返します。早く次の作品を書こうと思っています。


 以上です。

 またご縁がありましたら、お付き合い戴けると幸いです!


 ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。

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