表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/48

異世界ファンタジーに応用できそうな歴史知識シリーズ『奴隷制度』1.5

前回投稿した“歴史知識シリーズ『奴隷制度』1”の中で、“古代ローマの奴隷制度はストア哲学の影響があった”と書きましたが、嘘じゃないけど全部ではない。古代ローマの奴隷制を理解するには欠けている部分が多すぎる。


そこで、ちょっとゴチャゴチャ書き足しておこうと思った次第なのです。

前回投稿した“歴史知識シリーズ『奴隷制度』1”の中で、“古代ローマの奴隷制度はストア哲学の影響があった”と書きましたが、嘘じゃないけど全部ではない。古代ローマの奴隷制を理解するには欠けている部分が多すぎる。


そこで、ちょっとゴチャゴチャ書き足しておこうと思った次第なのです。




■ 通説「古代ローマでは奴隷の扱いは厳しく、反乱も多かった」は本当か?



地域や時代によって差があるので一概には言えないのですが、同時代の他の地域に比べてローマ帝国が特別奴隷に厳しかったということはなかったと思います。


通説として「ローマは奴隷に厳しく、それが元で奴隷による反乱が度々起こった」と言われていますが、「スパルタクスの乱」(前73~前71年)に代表されるような大規模な奴隷の叛乱は、ローマが「共和制」から「帝政」へと政治転換していく、いわゆる『内乱の1世紀』に集中しています。


要するに支配体制が揺らいでいたため、反乱が大規模なものに発展しやすかっただけだと考えられます。(実際、帝政ローマ期にも奴隷の叛乱はあったが、すぐに鎮圧されている)




■ 主人にとって奴隷は物言う道具なのか?



英語で家族のことを「ファミリー」と言いますが、語源はラテン語の「ファミリア」から来ています。


で、通常、家族と言えば、家長とその配偶者&その子供たちが構成員で、(基本的に)血縁関係のあるなしで線引きされていますが、古代ローマは違います。


古代ローマでは家長と配偶者&子供に加えて、(その家に勤めている)奴隷もファミリア(家族)として扱われていました。


なので、奴隷が解放される前に死亡した場合、家長一族の墓に一緒に埋葬されました。また、奴隷が解放され、自由を手に入れた際には、家長一族の苗字を送られ、独立に当っての様々な支援を受けることが出来ました。


こうしたことから、奴隷が「言葉を発する道具」のように扱われてはいなかったことが分かります。


ただ一方で、年を取って労働生産性の下がった奴隷をティベリス川(ローマ市内を流れる川)の中州に捨てる者もいて、


「奴隷の遺棄禁止!年老いた奴隷でも最後まで面倒を見なさい!」


みたいな命令が皇帝によって発せられることもありました。




■ 全てのローマ市民が平等になる『サトゥルナリア祭』



「サトゥルナリア祭」とは農業の神「サトゥルヌス」を称えるお祭りで、現代で言えば冬至のお祭りのようなものでした。(12月17日から約1週間続けられる)(時代により開催期間は変化)このお祭りの間ばかりは奴隷も大いに羽を伸ばすことが出来ました。


祭りの期間中、演劇や大道芸などのイベントが至る所で開かれていて、奴隷たちも(普段は着れない)派手な服 (トゥニカ)で着飾り、派手な仮面をかぶり、フェルト帽 (ピレウス帽)を被って遊び歩くことが出来ました。


食事は主人より先に食べることが出来るし(主人がワインをふるまってくれる)、サイコロを用いたギャンブルもOK。(主人を含めて)皆で王様ゲームで時間を忘れて遊ぶことも出来ました。(この時ばかりは、主人の顔に泥を塗りたくったり、主人を水の中に放り込んでも無礼講で許されました)


祭りの期間中、プレゼント交換のイベントもあったのですが、(古代ローマではプレゼントは対等な立場の人間同士しか贈り物を出来ない決まりなのですが)祭りの期間だけは特別で、身分に関係なくプレゼントを贈りあうことが出来ました。(勿論、皇帝と奴隷であってもプレゼント交換することが出来ました)



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ