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2話 地獄走りのババアと巫女姿の幼女

「最近は、世の中寒いっすなぁババア」


新聞を投げつけて駅から去る

スパッ!


うん?なんか斬り落としたような音が

俺は振り返ったのだが、そこには新聞を刀で斬り落としたババアがいた




「ちょ、どうしたんだよババア」


「そのババア言うのやめろ!

そんで、よくここをクソ田舎だと比喩しやがったな!」


気付いてたのかよ

そう考える間も無く俺は走ったのだ


しかしババアは足が速かった


「なんだこいつ 都市伝説にある妖怪ババアかよ!足がはえぇんだよ!」


「おぬし もっと足鍛えんかい!」


うおっ!

全力疾走した俺に対して

俺の真横を余裕で走って横に配置するとそのまま刀を斬りつけた


寸前で、ジャンプしたので俺の足を狙った刀は空虚を斬りつけたのだ


「おいババア!ごめん!調子乗った俺が悪かったって!」




しかしババアは許さなかった

かなりの数、俺の身体の横や上下を刀が空虚を切り裂いていく


「あぶねぇよ やばいどうしよう」


『こっちです!』


ん?なんだ声が聞こえたぞ


「何を首そらしてんだい?これで終わりじゃおらあああ!」


ババアが刀を斬り落とした瞬間

俺の首は斬首した





となったらやばいだろうな

俺は幼女らしい声に振り向いて逆方向を走り戻っていた


「待て!」


ババアが俺の走った曲がり角へと来る


「どこいった!あいつ!殺してやるぞ!

そうだ!仲間を呼ぼう!」


ババアは携帯を片手にジジイババアを呼んだ

高齢者集団が辺りを刀持ってさまよう異様な光景だ


それらを俺は裏通りにあったドアへと逃げ込んで

向こうから見えない窓で見ていた




「あんがとなぁ」


俺が振り返るとそこには幼女がいた

しかも巫女姿の幼女だ


「どういたしましてですぅ」


なんかクソみてぇなキャラ設定した幼女だなぁおい


「あざといな君は」


「えへへー よく言われますですぅ

でもこうしてるとお金貰えるって聞いてるんです、仕事の為ですよぉ」


だらけた巫女姿

肩から落ちそうなくらいのだらけた姿での巫女装飾だ

腋を上げると腋チラするような服装




「君が貰うお金は何?風俗店か?」


「はーすごいですねー よくわかりましたねー

私の勤めるお店は、24時間年中無休の素晴らしい楽園 らしいですよぉ」


らしいと付け足した幼女の気持ちも分からんでもない

どう見ても風俗少女だと思ったけど 本当に風俗幼女だったのか


「お礼はいくら?」


「お礼なんて!

あ!でもどうせなら私達のお店に来てくださいですぅ!」


あはは待て待て

という感じで、幼女に手を握られては

俺はあってはならないように誘導されていく


裏通りではなく表通りにあるドアを開ける

ジジババ集団が険しい表情で見るものの

その表情は直ぐに笑顔になる


変化ジジババかよ!





「ミストちゃん元気しとったか?」


「はい 元気してたですぅ

それより何で刀持ち歩いてるんですか?物騒ですよぉ」


ジジババは隣にいる変装しているサングラスとマスク被ったどう見ても怪しい不審人物を見てから

刀を放り出した


「ほーらこの通りだ 降参じゃ 許しておくれ」


なんだこのやり取り

まるで幼女の方が偉いみたいだな


「よしよし 許してあげますよぉ

次やったらお痛ですからねぇ」


幼女がジジババ集団の頭を撫でてから

俺を連れ去っていく


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