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雪葬

作者: 黒宮杳騏

足元に盛られた真白は

凍てつく雪の墓標


おびただしい数の結晶で

頑なに葬られたのは


不様に溶けて泥と混じる

それが似合いの

ビター・チョコレート


夢を見るにも苦過ぎて

燃やす事など叶わぬ愛を

埋めるのは自戒の儀式


崩さないで

暴かないで

まだ生き埋めにしたばかり


助けないで

暖めないで

息を吹き返してしまう


頬を伝う悲鳴は

感情の断末魔


赤く冷えた指先から

滴るのは水か血か


降り落ちる葬送の天使達

悪戯に濡れる睫毛


気紛れな雪間に

訪れた幻は


躊躇いも無く

盗掘という名の蘇生


一欠片

恋の死骸を食べた

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― 新着の感想 ―
[良い点] バレンタインの描き方に工夫が感じられて良かったです。
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