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後悔と消えない痛み  作者: 真宵 小晴
3/9

崩壊

どれくらい立ち尽くしていたのかわからない。

5分なのか10分なのか、1時間なのか。

沈黙を断ち切るように悠里のお父さんが口を開いた。

悠里は帰り道の交差点で事後に巻き込まれたこと。

損傷が激しかったこと。



・・・悠里が亡くなったこと。



私は信じることができなかった。

ついさっきまで笑いあっていた悠里がもういない・・・?

そんなはずがない。

これはきっと悪い夢だ。

私は信じない。

悠里はこれから保育士になるために進学し、私達は変わらず笑い合っているはずなんだ。

こんなところで悠里の夢が終わるはずがない。

終わらせるわけにはいかない。


・・・しかし、その悠里はもういないのだ。




私は気づけば家に帰ってきていた。

どうやって歩いてきたのかすらわからない。

悠里が亡くなった事実だけが私に重くのしかかる。


悠里はもういない・・・

私はこれからどうしたらいい・・・?

悲しみ、不安、恐怖、様々な思いが私の中に渦巻いている。

私は大声を出して泣いた。




それから数日、私は外に出ることができなかった。

起きては泣き、疲れては眠る。

そんな生活が続いていた。

悠里との日々は、私の全てだった。

それが一瞬にして崩れ去った今、私はどうしたらいいのかわからなくなっていた。


私の世界は完全に壊れてしまった。

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