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僕にはまだ分からない  作者: nn
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君にはもう分かっている

死を愛好するということ。

死は悲しいというのが大多数の人が感じることだろう。

だが死を愛し欲する人もいる。他人の死を。

そういう人をネクロフィリアという。

そういう話。

僕にはまだ分からない。


恋愛映画を観ている


前の席の女性は泣いている

その隣の席の男性は退屈そうだ

僕もそうだ




困難を乗り越えていく

好きな人のために、好きな人と生きていくために

そんな映画だった


僕ならどうするだろう?

わざとギリギリのところで困難を乗り越えられないように演じ続けて

疲れ果てた恋人が自殺するのを待つんだろうか


僕にはこの映画がもどかしく思えた

生きていることがもどかしく思えた







初めて見た死体は母親で、それは僕が小学4年生の頃だった。

教室で授業を受けていると、教頭先生が教室に入ってきて

僕の名前を呼んだ。


君のお母さんが亡くなった


よく理解できないまま病院に連れて行かれて、眠っている母さんを見た。


「どうして病院で眠っているの?」


父親は俯いたまま僕を抱きしめた


母が火葬場で焼かれて骨だけになった時、僕はその時初めて泣いた





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