表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/18

物語のプロットを考える その2

 物語のネタ出しがある程度進んだところで、次に登場人物に関する設定を考えます。すでに、「どのような人物を登場させるか?」という点については検討していますが、今回は登場人物の詳細な情報・背景などを設定していきます。


 どの程度まで登場人物の設定を作り込むかについては、作者の方の好みや、物語の内容、個別の登場人物の重要度などによって異なると思いますが、今回、私が作る設定では、「作った設定の半分以上が物語内で使用されない」という程度を目安としたいと思います。

 物語に関係の無い人物設定を作ることを無駄と考える方もいるかもしれません。ただ、ここで作り上げるのは「単なる設定」では無く、登場人物の「人物像」です。数多くの設定により人物像が作られると、物語の中で「その登場人物がどのように動くか」ということが、より思いつきやすくなり、物語が描きやすくなるという効果もあるでしょう。また、必要最小限の設定のみが作られた登場人物と比べて、行動や思考の一貫性が取りやすくなり、物語に違和感を生じさせにくい ということも考えられます。


今回は、主要な登場人物である、主人公と現代の友人について設定を考えます。



------------------------------


主人公


氏名:ユウ・ハルトヴィック

 ファーストネームは日本人としてありそうなもの

 ファミリーネームはとりあえず欧州っぽいもの から命名


年齢:22歳

身長:178cm  体重:75kg

外見は欧米と日本人のハーフという感じ、イケメン


・異世界の勇者、魔王討伐の旅の途中で現代日本に転移

・他の騎士等と一時的に協力することはあったが、基本的には仲間は無く一人旅

・旅は結構終盤、ドラクエに例えるとレベル50くらい、攻撃魔法が使える(火・風・水・土)

・現代日本に転移したことによって「勇者」としての圧倒的な力は失う、でも強い

・転移前なら1国の主力軍に勝てるくらい、

 現代日本だと最新の重火器を装備した部隊となんとか戦えるけどやられる… くらい

・魔法の効果か会話によるコミュニケーションは可能、文字などは読めない


・先代勇者が亡くなったことにより、5歳の時に勇者として選ばれる

・王国が金貨500枚(円換算5000万くらい)の準備金で両親から預かる、貧乏な村の出身のためあっさり売られる

・14歳まで修行&王国近辺での討伐、14歳から魔王討伐の旅を開始


・王国での修行中の同僚(はるかに年上の騎士)、旅の途中で出会った人、程度の人間関係のみ、基本的にはボッチ

・過去に恋人は無し、友人と呼べるほどの親しい関係も無し

・「魔王討伐」が自分の全てという育てられ方


------------------------------


友人(ヒロイン?)


氏名:佐藤 進

年齢:24歳

身長:183cm  体重:67kg

外見はごく普通


・家族構成は、父・母・兄の4人家族

・両親はスーパーマーケット経営、1号店は両親、2号店は兄が店長で自分は副店長、主に営業担当、

 昔は「佐藤商店」だったが、時代の流れと商業規模拡大でスーパーマーケットに

・大学は法学部卒、過去の夢は「弁護士」

・在学中に大きな不景気の波があり、2号店出店直後の家業の業績が悪化

 司法試験に合格できなかったこともあり、卒業後は家業に就職し経営を助ける


・恋人は無し、大学時代に告白した子と人生で初めて交際するが約1年で破局

・マンガ/アニメ/小説等を好む、そこそこのオタク

・友人は多く無いが、学生時代の友人が近隣の街と、首都圏にいる

・実家の隣町のアパートでひとり暮らし 家賃6万 1DK

・年収約450万


------------------------------




 一度で登場人物の設定を作り上げることは当然難しいです。物語全体のプロットを考える中で、

・ネタ出しを行って人物像を作り上げる

・作られた人物像から新しいネタ出しを行う

という事を繰り返すことによって、物語を作り上げて行くのが自分にとってやりやすく思います。


 ここで注意したい点は、「あくまでプロットにとどめ、物語を描き始めることはしない」ということです。ある程度設定が決まると物語を描き始めたくなりますが、物語の始まりから終わりまでのプロットが構成できる状態になっていないと、物語の矛盾が生じやすくなりますし、物語全体を通した「伏線」などの工夫を行うことも困難になります。はやる気持ちはありますが、まずは地道にネタ出しと人物設定を繰り返すのが、満足の行く物語を作るための近道になりそうです。


 登場人物設定とネタ出しに関しては、専用ページを作り随時更新していこうと思います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ