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物語のプロットを考える その1

 プロットいうもの自体については、前回検討した通りです。今回からは、実際に作成する物語のプロットを具体的に考えていきたいと思います。



 まず、プロットを考えていく前に、「物語のテーマ」について考えたいと思います。テーマというと大げさですが、以前の文章で書かせて頂いた通り「読者に何を魅せるのか」という点を考えるのは重要です。いわゆる「メッセージ性」があれば十分だと思いますが、戦闘モノであれば「爽快感」、ミステリーモノであれば「知的好奇心」、ハーレムモノであれば「願望を満たす」、と言ったようなもので、物語に特別なメッセージ性を持つ必要はありません。



 今回の私の物語については、以前に軽く触れていますが、「異世界の勇者が現代日本でどう生活するのか」という点を重点的に描きたいと思っています。


・「魔王を倒す」という使命に縛られた勇者が、ふと沸いた「自由に生きる」という中で何を思うのか。

・それを見る周囲の人達が、自分自身の「自由に生きる」ということを見つめ直すこと。

・勇者が持つ「武力」は、現代の日本の中でどうなるのか。

・後ろ盾を何一つもたない人間が、生きていく困難さ

・一人の人間の小さな幸せ


全てを描くつもりはありませんが、このようなテーマを含めながら物語を進めていきたいと考えています。




 実際プロットを作る方法として、まずは構成や時系列をまったく無視して、思いつくままに、設定・ストーリー・登場人物・会話など、区別せずに混在した状態で列挙したいと思います。後にそれらを整理・再構成して物語のプロットとしてまとめます。

 今回の以下の文は、まったく文章としてまとまりの無いものになりますが、私個人のプロットの作り方 ということでご参照ください。



------------------------------


・地域:首都圏から少し離れた地方都市、人口10万人程度の街、

 中心地に駅はあるが交通手段は自家用車が中心


・主人公:勇者、仮名「太郎」、22歳、平日の夜に駅から少し離れた繁華街に転移してくる

 外見は外国人風、イケメン


・友人:仮名「次郎」、身寄りのない主人公を雇うことができる立場ということで、

 自営業に近い職種、会社社長等ではなく一般市民ということを考えて、

 親が地域密着型スーパー経営(本店・2号店のみ)、

 次郎は2号店の副店長(店長は兄)、現在は実家の隣町(2号店の街)でひとり暮らし

 次郎24歳、兄29歳(彼女と同棲)


・仕入先への営業帰りに太郎を発見、

 多少のオタク気質があり、地元では珍しいコスプレイヤーと思い話しかける


・太郎の事情を聞く、オタク友達の警官の友人に相談、

 単なる迷子(?)として扱い、次郎が身元を引き受ける

 外国人だとビザが必要になるので、日本生まれのハーフというテイで


・数年後太郎結婚、子供が生まれる、

 「パパは昔ね、勇者ヒーローだったんだよ。」「パパすごーい」というオチ

 太郎既婚、次郎未婚で、太郎家に遊びに来た次郎がコメント でもいい


・ご都合主義で言葉は通じるが、読み書き計算は不可、

 教育レベルの高くない国から密入国してきた人をイメージ

 小学校レベルの読み書き計算の学習を行うが、シーンとして描くかは未定


・何をすればいいのか分からない太郎、日本の常識を教え、生活するのに必要なことを教える


・いくつかの職業を試す太郎、肉体労働、スーパーのレジ打ち、営業、

 それぞれの経験と達成感、感謝される言葉・気持ち


・使命がなくなった太郎の葛藤、自分はどのように生きればいいのか

 一生懸命に生き方を探す太郎を見て、今の自分を見つめなおす次郎


・太郎と次郎、昔の夢を語る、太郎「生まれた時から魔王を倒すためだけに生きてきた」

 次郎「弁護士になりたかった」 法学部卒 の設定追加


・次郎「自分の世界に帰りたいか?」

 太郎「勇者が死ねば、また新たな勇者が生まれる、俺の居場所は多分もう無い」


・太郎チンピラに絡まれる老人を勇者の身体能力で助ける、

 チンピラ瀕死、老人ドンビキ、太郎留置所で一晩明かす

 「武力・暴力は必要、でも話し合うことでも解決できる世界」みたいなことを話し合う


・次郎「まずは色んなことをやってみな」で、太郎は次郎の世話にならず自分で職探しする


・太郎「やりたい事はまだ見つからないけども、大切な友人と笑いあえることが今は一番の幸せ」

 みたいなセリフ、かなり後半


・登場人物整理:勇者太郎、次郎、次郎両親(スーパー経営)、

 次郎兄(2号店店長)、兄彼女(同棲中)、次郎の友人(警察官)


・物語の視点は3人称、中心は次郎が良いかもしれない


・次郎両親とも対面、スーパーの従業員として雇用のタイミングで


・太郎「家族はいない、モノゴコロがついたころには剣にあけくれていた」

 次郎「俺たちはもう家族だろ?」


・次郎両親とも深い付き合いをしたいところなので、出会うタイミングは再考


・太郎のミスで仕入先との取引が打ち切り、

 ひたすら謝る次郎、何も出来ない太郎、最終的にも取引は回復しない


・現代の生活にも慣れた頃、次郎&友人sの誘いで合コンへ

 イケメン太郎モテモテ、でもどうしていいか分からない、結局逃げて帰る

 女性(恋愛)絡みのイベントは描くかどうか要検討


------------------------------




 ひとまず出来る限りのネタ出しをしてみました。ネタの分量的には、プロット全体の3割分くらいはありそうな気はしています。ネタ出しの追加を考えつつ、キャラクターの設定・裏設定や、時系列の整理、イベント等の構成の整理を進めていきます。次回は、今回のネタ出しで登場したキャラクターの設定を詰めたいと思います。



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