導き
一瞬、リンネは何が起きたのかわからなかった。
さっきまでどこを見渡しても砂漠だったのに、後ろのクロトが「着いたぞ」と一言漏らした瞬間、目の前に緑の滴るような林と泉、王様の御殿のような巨大な屋敷が現れたのだ。
「何これぇぇ~~~~~!!?」
自分の目がおかしくなってしまったのかと、リンネは何度も大きくまばたきした。
だが、懐かしい植物と水の匂いへの欲求が驚きを上回り、リンネは自分から急いでナイトバードから飛び降りて、一目散に駆け出した。
クロトが後ろから何か叫んだが聞こえない。リンネは泉の周りに生えた柔らかい苔の上にバフン!と顔から突っ伏すと、そのまま大の字になり、ごろんごろんと回転しだした。
「うはははは~~~! やったやった! やった~!!!」
後から追いついたクロトは、その奇妙な光景に眉をしかめて困惑した。
オアシスに感激しているリンネの子ども特有の甲高い悲鳴につられて、粗末な服を身に纏った元奴隷たちがぞろぞろと屋敷から姿を現し、何事かと見守っている。
すると、その中から大柄で威風を湛えた狼系の獣人男と、彼に付き従うように同種族の女性が姿を見せ、クロトの前に立つと、粛々と一礼した。
「魔導士様。此度のご尽力に感謝しております。不肖は人狼、ハイイロの氏族の長、ウルフリック。隣にいるのはわが妻、ウルフェンリラでございます」
「魔境からやってきたのか」
クロトは彼の自己紹介を聞いただけでなりゆきを想像した。
「われらの出自をご承知とは……魔導士様、やはり貴殿は、あの勇者パーティーの?」
畏敬の念もあらわに、ウルフリックは低く問うた。
魔境モルゲニアは、人間が支配するアルゼシリア大陸よりもはるかに多種多様な種族が存在している。その地を踏んだことがある人間は限られていた。
「まあな」とクロトは、今さら隠すこともなさそうに頷いた。
「ポータルを使って、移住を目指したんだな?」
「………はい。十年前に魔王が倒れたとき、魔境の治安は崩壊しました。あらゆる種族、部族の長が次なる魔王の位に就こうと、日夜醜い争いを繰り広げています。わがハイイロの氏族もまた、獣王グラントの配下として戦に明け暮れておりましたが、さきごろ獣王は討たれました。敗走した獣王軍は散り散りとなり、不肖は氏族を率いて魔境を脱したのです」
「しかし、魔法に疎いわれらではポータルの開通先を特定できず……この砂漠の地の真ん中に降り立ってしまい、遭難したところをエスメラの人間たちに囚われてしまいました」
長の夫婦の説明を聞いて、クロトは静かに眉間に皺を増やした。
十年前――、〝彼ら〟がポータルを封じなかったのは……魔王が倒れたことで、非人間族の難民が大量に出現することを予想したからだ。
それは、実際にかの地を旅したからこそ辿り着いた答えだった。人間のいない魔境は、たしかに非人間族にとっては理想的な楽園かもしれないが、その情勢は、優れた統治者――強大な魔族たちを恐怖と力で従えている、魔王とその重臣たちがいたからこそ成り立っていた。
多種多様な容貌、能力、文化を持つ魔族たちは、 魔王という圧倒的な頂点を戴くことで、均衡を保ち、互いを脅かすことなく暮らしていた。
だが、統治者を失った魔境は、次の魔王の座を狙った魔族たちの紛争地と化してしまう。
クロトたちは、そこまで予想をしたうえで、魔王を〝討った〟のだ。
その結果、魔境に生きる弱者たちが炙り出されることになっても、ポータルさえ機能したままなら、彼らにも活路はあるだろうと――。
それを提案したのは、ほかでもない勇者その男だった。
「〝俺たち〟は、お前たちの戦争の加担者だ。許せとは言わない。この泉の屋敷ははぐれの魔術師の物だったが、俺が決闘して勝ち取ったものだ。お前たちとその家族で勝手に使え」
クロトの言葉に、ハイイロの氏族の狼たちは重々しく頭を垂れた。
苔にさんざん転がった後、すぐそばのヤシの木によじのぼり、頂上から大人たちの会話を聞いていたリンネたちは、彼らが何を言っているのかてんでわからなかった。
だが、家をなくした人々に、安住の地が与えられたことは理解できる。
リンネは木になった果実をもいで、両手に抱えると、小動物のように木から軽々と飛び降りた。
「はい、これあげる!」
リンネは狼の夫婦にヤシの実をひとつずつ渡す。
それを遠くで見ていた彼らの子どもたちにも手招きし、笑顔で手渡していった。
「人んちのものを勝手にもぐな」
「いいじゃんいっぱいあるんだから!」
リンネは子狼たちのためにももう一度ヤシの木をよじ登り、頂上から果実を次々と落とし始めた。
クロトは、そのサルのような軽業を見ながら、「はあ………」とため息をつく。
奴隷として囚われ、粗末な暮らしをしていた子どもたちは、たっぷりと身の詰まった果実を美味しそうにほおばりだす。そのさまを見て、両親も安心したようにため息をついた。
「俺は忙しくて手が回らない。代わりに、お前たちの一族以外の元奴隷の面倒も見てやってほしい」
「ここまでしていただいて、なんの異論も挟む余地はありません。どうぞご用命ください」
「魔導士様、本当に感謝いたします……」
両親が跪くのを見て、子どもたちも一斉に同じ真似をする。
それをクロトは迷惑そうに手を振って嫌がった。
「よせ。それよりお前たちはもう休め。この泉には結界を張ってるから誰も近づけないようになっている、追手の心配もない」
「魔法使いってすげ~」
クロトの言葉に、狼の子どもが思わずといったように反応する。
それを聞いて、リンネは勝ち誇った笑顔を浮かべると、胸の前で腕を組み、
「そうだよ! 師匠ってばすっごいんだから!」
「誰がいつお前の師匠になった」
「えー! 弟子にしてくれるんじゃなかったの~!?」
「その話は後だ」
夫婦は子どもたちとともに屋敷の中に入っていった。
残ったリンネは、今一度クロトに対峙すると、思いきり息を吸い込み、
「わたしを弟子にしてくださいっっっ!!」
なんべんも繰り返した台詞を叫んだ。
そのあまりの声量に、クロトは指で耳を塞ぐはめになった。
小さな身体が持てる力をすべて振り絞った声。
丸い頬、尖った耳の先まで赤くして、リンネは「はぁーっ、はぁーっ……!」と肩を揺らして息をした。
その必死な表情に、クロトは目を細めて言った。
「……第一に、今の世界で魔術師を目指すのは簡単なことじゃない」
しかし、それは決して優しいと呼べる表情ではなかった。
「第二に、お前はその身に魔力を宿さない突然変異のエルフということだ。現状、魔力を持たないということは、魔術を使えない、ということになる。それは翼もないのに空を飛びたい、と願うようなものだ」
「――そんなの、わかってる!!」
今さら言われるまでもない、とばかりにリンネは熱くなって言い返した。
「でも、でも、頑張ればできるかもしれないでしょ!? 今はないけど、いつか急に魔力だって手に入るかも!」
「お前は群れで一番幼かったな。お前たちの群れの中に、魔力が戻った者はいるか?」
「それ……は……」
「人間の俺より長命で、遥かに魔法というものに精通したエルフの長たちが、見込みなし、とみなしたのがお前たちだ」
クロトの台詞はリンネの中に冷たく響いた。
頭の中に群れの仲間たちの顔が思い浮かぶ。皆、生まれたときから知っている。リンネに家族というものがあるのなら、彼ら彼女らがそうだ。皆、魔法が使えない無能の烙印を押され、森から追放された。リンネもそうだ。
リンネが生まれたときに、森はこれ以上はぐれの仲間を抱えきれない、と彼らの追放を決定したのだ。
親から離されたリンネは、群れの中で育てられた。特に積極的に面倒を見てくれたのは、イオというエルフで、人間でいえば十七、八の年頃だが、ずっとリンネのことを親のように姉のように守ってくれた。
彼女はよく言っていた。
(私たちは、この世界には勝てないようになってる。力を持たないということは、そういうこと。だから私たちは逃げるしかない。逃げて、逃げて、世界の果てまでも、誰にも捕まらないために、逃げるしかないの)
リンネの目を見て、肩に手を置きながら、そう言い聞かせたイオの目は悲しそうだった。
リンネよりも長生きな分、彼女はリンネよりも辛い目に遭ってきたはずだ。
だが、彼女もまた捕まった。今もどこにいるのか、どんな目に遭わされているのか、定かではない。
リンネが危ない目に遭うくらいなら、イオは逃げろと言うだろう。
だが、それでいいはずがない。
「わたしは強くなりたい!! もう逃げなくてもいいように! 姉ちゃんを助けられるぐらい、強くなりたいのっ!!」
リンネは、叫んだ。
「頭のいい人たちが言ったからなに!? 見込みってそもそも何よ!? 勝手にわたしから可能性を奪わないでよっ!! 人に何言われても、私はなりたいものになりたいもんっ!!!!」
涙で声を詰まらせ、半ば怒鳴るようにリンネは叫んだ。
それは、傍から聞けば子どもの起こした癇癪でしかない。
だが、百年も過酷な子ども時代を生き、そして今もまだ子どもでしかないリンネの、心からの叫びだった。
「お前は、己を過信している。ただ諦めず努力さえすれば夢がかなうと思っている時点で、その夢を舐めきっている。お前が憧れるような魔術師たちは、自分のことを〝ただ諦めず努力してきただけ〟なんて甘い表現はしない。お前はまだこの世界の、まだ本当にどうしようもなく残酷なものを知らない。この世には努力や才能とか、そんな個人の資質の問題だけでは解決できない絶対的な領域があって――そこを死ぬ気で生き抜いて、ようやく到達できるかどうか、その可能性がわずかに見えるかという話になってくる」
クロトは淡々と続けた。
彼の言っている意味が、リンネにはほとんどわからない。
ただ、わからないということが、自分が彼には遠く及ばない事実を突きつけられているようで、何よりリンネには辛かった。
「なに……言ってんのか……わかんないよぉっ……!」
ぼろぼろと涙をこぼしながら、リンネは怒った。
浅いため息をつき、魔術師は言った。
「魔術師の世界は死と隣り合わせだ。それは努力で回避できる問題じゃない――憧れだけで追いかけると、必ず後悔することになる」
そう言って、クロトは話は以上だとでも言いたげに踵を返した。
もう頭の中に情報が混乱して、しっちゃかめっちゃかになって、リンネはめそめそと泣きながら拳で涙を拭い、その後をついていく。
「いいから今日はもう寝ろ。見慣れない魔法を見てお前は興奮してるんだ。冷静になって、さっき俺の言ったことをよく考えて、また同じことが言えるか試してみるんだな」
屋敷の中に入ると、クロトはリンネの背中をそっと押して、寝室の方へ行くよう促した。
広い寝室は整ったベッドがいくつもあって、そこでは獣人の子どもたちが親にすでに寝かしつけられている真っ最中だった。
子どもたちの母、ウルフェンリラは涙で目を腫らしたエルフの子を見て心配そうに声をかけたが、意地になっていたリンネは適当に誤魔化すと、空いているベッドに潜り込んだ。
清潔でふかふかの綿のベッドカバーに、掛布団。旅をしていた頃では考えられないぐらい、立派な寝床だ。
怒りと悲しみと混乱していた頭の中は、柔らかい枕に受け止められて、いくらか落ち着いてくる。眠気を感じる暇もないほど、すぐリンネは眠りについた。
夢の中で、リンネは大事な人の名を呼んで歩きまわっていた。
ねーちゃーん!
ねーちゃーん!
どこー!?
どこを見渡しても暗闇は続き、一歩先もろくに見えない。
やがて声を出すのも疲れてきて、頭がぼうっとしてくる。
歩くのも億劫になって、足元がふらついた瞬間、何かがカチリと音を立てて、リンネの足の自由を奪った。
急に動けなくなり、リンネはその場で転倒する。もがくように身を起こそうとするが、足にひかかった何かがそれを阻んだ。
足首に枷が嵌っているのだ。
その中に埋め込まれた宝石の妖しい光に、リンネが目を細めると、――電撃が、全身を貫いた。
――このメスガキがぁ!!
――ひっひっひ、旦那ぁ、こいつぁ上物ですよ。
――なにせ……群れで一番幼く、処女のエルフで………。
全身を激痛と痺れが襲い、声もなくのたうっているリンネの耳に、にちゃにちゃと粘着質な響きの声が纏わりついてくる。
何? メスガキって何? 処女……って、なに?
痛みと恐怖でぼろぼろと涙がこぼれる。
その涙に、リンネは自分の魂まで溶け出していってしまったかと思った。身体の感覚がなくなる。手足が溶け落ちてなくなったかのように存在を感じなくなって、意識が徐々に小さくなっていくのを感じる。
嬉しいことも楽しいことも、リンネの人生には一度も起きなかったみたいに忘れてしまって、ここにいる苦痛と涙の冷たさしか感じられなくなる。
自分の形がなくなっていく。
溶けてなくなる。
ただ、辛い記憶だけを残して。
終わらない夜が、やってくる。
冷たい涙が頬を流れ、耳の中に垂れてきた不快感で、リンネは目を覚ました。
心臓はどくどくと嫌な鼓動を立てて、うるさいほどだったが、リンネ以外誰も起きてない。狼の夫婦も立派な家と寝所に恵まれたことに安心したのか、眠ったままだ。
涙は一向に渇く気配がない。
リンネはそろりと布団の中を這い出して、厚い絨毯の上につま先を下ろした。
自分が泣いている物音で誰も起こしたくはなかった。
流れ落ちる涙を拭う気力もわかず、リンネは茫洋と屋敷の中を徘徊する。
屋敷は魔法がかかったみたいに静かだった。だが、階段を上がって、廊下の角を曲がったところで、扉の隙間から暖かい灯りが漏れ出ていた。
暗闇がすっかり怖くなっていたリンネは、誘われるようにその部屋の扉を開いた。
そこではクロトが書き物机に向かっていた。魔法の光なのか、机の傍らに浮かぶ光の球体がちらちらと彼の手元を照らしている。
クロトが身体の向きを変えると、光もついてきた。
クロトはその光の中に、涙でボロボロになったエルフの少女の顔を見つけ、椅子を立った。
リンネは、ここに来るまで長いあいだ旅をしてきたような気持ちになって、彼を見つけた瞬間、ついに膝から崩れ落ちる。
しくしくと両手で顔を押さえて泣くリンネを、クロトは何も言わずソファまで連れて行くと、そこに深々と座らせてやった。ソファの隣には小さなテーブルがあって、そこに水差しがあった。クロトはカップに水を濯ぐと、リンネに渡した。
リンネは少しずつ水を飲む。
「悪夢を見たときはいつもどうしてる」
「姉ちゃんと手繋いで寝る……」
「それは俺には無理だが、また同じ場所で眠れるか?」
「………うん」
水を半ばほど飲むと、リンネはいくらか落ち着いた。
クロトはそう言って、書き物机の前に戻った。
リンネはその背中に向かって、質問した。
「ねえ、処女ってなに? なんのことかわかる?」
クロトは振り向かなかった。
「お前が誇り高くて、誰も手が出せないって意味だ」
「じゃあ、処女じゃなくなることってあるの? そしたら誇り高くなくなるってこと?」
「べつに、そうなっても何も変わらな……」
そこまで言いかけて、クロトは片手で顔を覆った。
「いや……その話は今はいい。それより、奴隷商のもとであったことはなるべく思い出すんじゃない。卑しい人間たちに囲まれて何を言われたかは知らないが、非のないお前にはまったく関係のないことだ」
クロトは椅子の向きをゆっくりと変え、リンネの方を見た。
落ち着いた光に照らされた彼の顔は、魔法を使って戦っていたときよりも穏やかに見えた。
「全部、忘れろ。……お前たちエルフは、子ども時代が長すぎる。いちいち記憶していたら、身が持たんだろう」
そう言葉にした瞬間、クロトは何かに気づいたように眉間を寄せた。
リンネはその表情を不思議そうに見つめる。
「そうか……長すぎるな。お前たちは、長く生きる分、人間より良いことも悪いこともありすぎるんだろう。たとえば一度辛い目に遭えば、忘れるにしても時間がかかるはずだな。その身に持つ時間が長すぎる。人間はしょせん短い時間しか知らないから、都合の悪いことはすぐ忘れるが……お前はそうもいかないか」
眉間に詰まった凝りをほぐすように、彼はそこを指で押さえると、しばらく考え込んだ。
それからどれぐらい時間が経ったのか、リンネにはわからない。
それはエルフである彼女の時の感覚が長いせいもある。彼の言う通り、人間と自分では時間の感覚が違うんだろうな、とリンネは思った。
クロトは、数十年は悩み抜いた末にようやく答えに至ったかのように、重く口を開いた。
「俺のもとで修業すれば、お前の時間も有効に使えるかも……しれないな」
リンネは、目を見開いた。
驚きのあまり、まだ水が少し入ったカップを手落としそうになったが、それはクロトが手を挙げた瞬間、リンネの膝の上で静止した。
「……弟子にしてくれる、ってこと?」
実感の伴わない表情でリンネが問うと、クロトは息をついて、ゆるりと眉間の皺を減らした。
「エルフの長老たちができないと判断した結果を、人間の俺がひっくり返してやるのも悪くない」
その瞬間、リンネは素早く立ち上がって、クロトに向かって駆け出した。
その黒衣の胸元に飛び込むことがわかっていたかのように、クロトは両手でリンネの肩を支える。
「……師匠!」
「……ああ」
「師匠……! 師匠だっ! わたしの、師匠……っ!」
クロトにしがみつくように抱きついたリンネは、子犬のようにそこへ顔をこすりつけ、何度も彼を呼んだ。
クロトは決してそこに彼女を引き入れるように抱くことはしなかったが、その肩に手を添え、あのときのようにリンネを押し戻そうとすることはなかった。
リンネは息巻いて修行をねだったが、クロトは「まず寝ろ」と告げた。
記念すべき最初の修行と思い、リンネは急いで寝室に戻ると、逸る気持ちを抑え、掛布団を頭まで引き上げた。
すると手がふわふわの何かに当たる。奇妙に思って視線を走らせると、まだ親指を咥えて眠っている乳飲み子のような狼の子が、リンネの隣ですやすやと眠っている。
ねぼけてリンネのベッドに入ってきたのだろう。まだ柔らかいふわふわの毛をリンネの頬に押し当て、指を吸っている寝顔は、生まれたての子犬のように愛らしい。
魔法使いの弟子になったリンネは、そのふわふわを抱っこしながら、明日への思いを募らせ、眠った。




