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扉の向こうに彼女はいる  作者: 円坂 成巳
二章 彼女はそこにいる
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間章2

昨年(20XX年)


三〇三号室 藤井さん 女性 会社員

 4月から入居。

「夜中、廊下に誰か立っている。声がする」との訴え。以前の入居者と同様である。 監視カメラは異常なし。

 入居前から不眠の症状ありとのこと。 建物の老朽化による音響の影響も考えられるため、管理会社に簡易点検を依頼したが、異常なし。

 翌月退去。


三〇二号室 加藤さん 男性 公務員

 4月から入居。すでに告知義務はないが事故物件であることは納得。

「部屋に女がいた」との訴え。

 事件後、男性の入居は初めてだったが、入居者の性別による差異なし。

 他の住民からも、夜中に、三階廊下に若い女性の人影を見たとの相談あり。

 加藤さんの希望で、拝み屋を紹介。依頼料は本人負担。

 お祓いから二日後「静かになった」と連絡あり。

 三ヶ月後、再発。加藤さんは翌月退去。

 その後、今年、吉田さんが入居するまで入居者なし。


三〇三号室 佐藤さん。男子大学生。

 8月から入居。家賃をさらに下げた。

 夜中の金縛り、何者かの訪問の訴え。

 扉を叩かれるとの訴え。

 これまでの住人と同様だ。やはり三〇三号室でも入居者の性別による差異なし。 念のため、共用部の清掃員にも聞き取りを実施。異常報告なし。

 なお、一階の米村さんより、三〇二、三〇三号室についての当方への問い合わせ多数。佐藤さんの相談にのっているようだ。「以前の入居者について教えてほしい」とのことだが、個人情報のため回答せず。

 オカルトに興味があるようだが、変に騒がないでほしい。

 佐藤さんが12月退去。


 このままでは、住人が入らない。

 1月、入居者なしの状況で、新たな拝み屋に依頼。昔、世話になった小野瀬さんの弟子筋。お祓い後、私が自分で三〇二号室、三〇三号室に泊まってみたが、異常なし。これで解決かと考える。 最近、夜に外灯がよく切れる。原因調査予定。


 その後、今年4月に、三〇二号室に吉田さん、三〇三号室に氷川さんが入るまでは入居者なし。


~高橋のメモ~


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