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4 モナリザの微笑⑤












   4 モナリザの微笑⑤









   おまけ、蛇足?

   このはちゃんと火野先生が

   仲良くイギリスの話をしていた時に戻す


   火野蒼生












携帯が鳴り出した。


「あ、電話だ」

「君のじゃない」

「え、先生の?」


このはさんが立ち上がって僕のコートのポケットから携帯を取り出す。


「澤田さんだ。なんでわかったの?」

「僕は簡単な未来が予知できる」

「へー」

「本気にしてないな」

「してますよ。はい、どうぞ」

「もしもし」

「蒼生」

「はい」

「うちの奥さんからなんかご飯をご馳走になったと聞いたんだけど」


努めて冷静な声を出そうとしてるな、こいつ。


「ご馳走しました」

「普通、しないよね」

「何を?」

「他人の奥さんと2人でご飯は食べないよね」

「人の奥さんとこの前社食でご飯を食べてるだろ」

「あれは、社食だし……」

「別に似たようなもんだろ」

「……いや、似てないだろ。わざわざ外で」

「あのな、暎」


ちょっと神妙な声を出してみた。


「たかが飯を一回食ったぐらいでガタガタ、キーキー、騒ぐと最近の若い子はそういう男は重くて嫌らしいぞ、気をつけろ」


チーン


「別に騒いでないけど」

「その日のうちにソッコー電話をかけてきといて何をいう」

「……」

「俺がこのはさんとお前が一緒に飯食ったと聞いてお前に電話をかけたことがあったか?」

「いや、でも、このはちゃんは」

「俺と理沙ちゃんだって同じだろ?」

「理沙ちゃんって呼ぶな」


こいつ……


「暎、冷静になれ、束縛の強い男は捨てられるぞ」

「な……」

「切るぞ」


なんかギャアギャア言ってるのをほっといて切ろうと思ってて思い出した。


「あ、そうだ。暎、理沙ちゃんは時々焼肉が食べたいらしいがお前の胃を思いやると言い出せないらしい。気を遣ってたまには若者に合わせてやれ」

「余計なお世話だっ」

「その言葉、そっくりそのままお前に返すぞ」


今度こそ切った。


「スッキリしたぁ」

「焼き肉って相手、理沙ちゃんだったんですか?」

「うん」

「珍しいですね、2人?」

「うん、暎への嫌がらせ」

「ええ?」


笑われた。


「もう、あんまりからかっちゃダメですよ。澤田さん、理沙ちゃんのことになると人変わるから」

「あっちが悪いんだよ。先にやってきたの、あっちだから」

「小学生みたいだな」


そう言いながらこのはさんは洗面所の方へ行ってしまった。


小学生、どっちが?


2022.11.26












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