2月20日 恋愛
昨日は、菜緒と別れ、ツラい時間を過ごした。今日は、恋愛のことは考えないようにしていた。しかし、世の中は、思った以上に恋愛関連のものが多いことに気がついた。
恋愛ソング、恋愛ドラマ、恋愛漫画、、、、。日常生活を過ごすだけで、こんなに恋愛について考えさせられるなんて。俺は、コーヒー屋で長内恵太が来るのを待っていた。すると、入り口の扉が開いた。
長内「ごめん、遅くなって」
しゃがみながら、声をかけてきた。
俺 「ええよー」
長内「大学は、受かりそうか?」
開口して、すぐに話をしてきた。俺たちは、コーヒーの注文をした。
俺 「いやー、わかんないな」
長内「試験は、どんな感じやった?」
俺 「手応えは、結構あるけど。でも、意外とミスしてるかもしれへんからな」
長内「まぁ、陵やったらいけるやろ」
恵太は、いつも俺を過大評価してくれていた。
俺 「俺もそうだと信じたい」
長内「陵が合格したら、菜緒ちゃんも喜ぶな」
今の俺に最も言ってはいけないワードがとんできた。菜緒の話をしている時に、頼んでいたコーヒーを持ってきてくれた。
俺 「それ言ったらダメなやつ」
長内「どういうこと?」
俺 「‥‥‥」
長内「えっ、マジで」
恵太は、俺の表情から察した様だった。
俺 「うん」
長内「いつから?」
俺 「きのう。ハハ」
長内「いや、めっちゃ面白い」
俺 「笑えるかぁ」
俺は、半笑いの状態でツッコミを入れた。
長内「マジで、オモロいから。なんで別れたん?」
俺 「大学受かっても、遠距離になるから続かんかなぁって思ってて」
長内「まぁ、それはあるかもな。じゃあ、陵からふったん?」
俺 「そうなるな」
長内「じゃあ、そんなへこまないね」
恵太は、注文したコーヒーを飲みながら話した。
俺 「いやいや、へこむよ」
長内「内心、次いこうと思っとるんちゃう?」
俺 「そんなすぐ切り替えれるか」
長内「ほんま?」
だんだん、恵太も俺をいじりにかかってきた。
俺 「ほんまや。恵太は、どうなん?」
長内「特に変わらんよ」
俺 「いい感じなんや」
長内「いい感じというより、変わりばえしないかな」
俺 「深雪ちゃん、久しぶりに会いたいなぁ」
長内「よかったら、今度会おうや」
俺 「そうね。会えたらな」
受験勉強を終えた俺たちは、束の間の休みを楽しんでいた。