4月27日 長野
いよいよGWまで2日と迫っていた。いつもより、皆んなの士気も上がっているように感じた。そりゃあ、あと2日となれば頑張れるよな。俺は、今日を終えるので必死だった。休憩ブースにいた俺と髙橋はいつものように雑談をしていた。
髙橋「GW何するのか決まったか?」
俺 「うーん。まぁ、少しだけ」
少しずつGWの予定を考えていた。
髙橋「何するんだよ?」
俺 「昔の友だちと会うんだよ」
"八幡修也"。アイツと会うのはとても楽しみだった。修也だけじゃなくて、橘、永谷、山里、健太郎の4人が来てくれる様だ。
髙橋「へぇー。あの長野の友だちか?」
俺 「そうそう」
こっちに来てくれることを聞いた時は、とても嬉しかった。健太郎は、まだ浪人中ということもあり忙しいはずなのに。
髙橋「それは楽しみだな」
俺 「そうだな」
まだ、今日が終わってないこともあり、すぐに想像することはできなかったが、仕事を頑張れる一つの理由ではあった。
髙橋「長野に行くのか?」
俺 「いや、こっちに来てもらうよ」
髙橋「東京に来るのか」
俺 「ああ。長野には行けねぇよ」
俺があっちに戻ることはもうないだろう。そもそも、向こうに家はない。行ってもすることもない。
髙橋「なんでだよ?」
俺 「遠いだろ?お前はどうするんだ?」
髙橋「俺は、旅行に行くよ」
俺 「いいなぁ。旅行かぁ」
髙橋らしい遊び方だった。大学生の頃からそうしたことをしてたんだろうな。
髙橋「お前もいけるだろ?」
俺 「まぁな。でも、一人暮らししてると金もないよ」
髙橋は、大学時代からバイトをしてきたかもしれないが、俺はバイトをしたことがなく、いきなり正社員になった。そんな俺に、余裕があるはずがなかった。
髙橋「せっかくの休みなんだ。遊べよ」
俺 「それができたら一番いいんだけどな」
まだ、給料入って間もない。でも、遊ばないのも違う。
髙橋「今市さんとかは、海外いくらしいぜ」
俺 「海外?」
海外に行くなんて金持ちだけだろ。思わずツッコンデしまった。
髙橋「ああ。さすがだよな」
俺 「スケールが違うよな」
髙橋「そうだな」
さすが今市さんだな。俺が目指す10年後の姿なのかもしれない。でも、あんな風になれるとも全然思えない。未来の姿が描けたら、もっとよかったのに。




