4月24日 原因
俺 「そんなに怒ったの?」
髙橋「らしいよ」
昨日、俺たちが営業三課に行ったが研修が行われなかった。しかし、その原因は他にあった。いわゆる聞いていないというものだった。
俺 「でも、あの人今年から責任者になったんじゃないの?」
髙橋「ああ見えて、後輩からの人望あつくてさ」
俺 「そうなんだ」
知らなかった。昨日見た感じ責任者というのはわかったが、人望があついとはとてもじゃないけど思えなかった。
髙橋「意外とあの人が好きって人は多いんだよ」
俺 「へぇー。そうは見えなかったから意外だよ」
会社の情報通である髙橋は、ホントになんでも知ってるんだな。
髙橋「まぁ、そうだよな。俺たちの課にもいるよ」
俺 「誰?」
髙橋「村上さんだよ」
俺 「あの人そうだったんだ」
村上さんは、伊東さんと一緒に働いたことがあるんだ。意外だな。
髙橋「意外だろ?」
俺 「聞いたことなかったよ」
髙橋の言う通りだ。まさか、つながってるとすら思わなかった。
髙橋「伊東さんは、好き嫌いがわりとハッキリしてるから、伊東さんが好きって言ったら、嫌いな人から省かれるんだよ」
俺 「そんな感じなの?」
伊東さんのことは全くしらないけど、意外といい人と言うことだろうな。俺が一緒に働くわけではないから、どちらでもいいんだけど。
髙橋「まぁ、会社なんてそんなもんらしいよ」
俺 「よく知ってるな」
髙橋「今市さんが言ってたよ」
ピンときた。今市さんと伊東さんって、同期かぁ。
俺 「そっかぁ。今市さんと伊東さんは、同期なのか?」
髙橋「そうそう。だから、俺たちは三課からだったんだ」
俺 「なるほどな」
それだと納得がいく。
髙橋「仕事だけだったら、伊東さんの方ができるっていう噂もあるくらいだから」
俺 「そうなの?」
あの今市さんよりも仕事ができるのか?それは見てみたいな。
髙橋「だから、今市さんも真っ先に送り込んだんじゃないかな?」
俺 「そうなんだ。でっ、結局誰のミスなんだ?」
一歩間違えれば、今市さんも巻き込まれるかもしれないな。
髙橋「おそらく、人事部じゃないか?」
俺 「伝え忘れみたいな感じ?」
髙橋「たぶん、そうじゃないかと俺は思ってるけど」
今市さんと伊東さんの仲が悪くなるというのは考えにくいけど、ゴタゴタには巻き込まれたくないというのが髙橋の想いのようだった。




