表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/75

2月18日 デート

 今日は、昼から彼女の歳内菜緒とデートをする予定だった。菜緒は、すでに、清和大学への合格が決まっていた。清和大学には、4月まで通っていた聖徳高校からも、4、5人の進学が決まっているそうだ。 中でも、菜緒の友だちである寺崎が進学することがとても嬉しいらしい。

 俺が進学する予定の、上将大学、大和山大学は、どちらも清和大学とは、とても距離が離れていた。俺も菜緒も、大学に進学したら、一人暮らしをすることになる。そしたら、今みたいに会うことは難しくなる。どっちにしろ、もうすぐ別れてしまうんだろうなと考えていた。

 12時を過ぎたので、タンスからデートに着て行く服装を選んだ。今日は、最高気温が2度で、とても冷えていた。そのため、黒色のチェスターコートに、カーキのジョガーパンツを組み合わせた。男子の中でも、服装には気をつかう方だということもあり、菜緒は、いつも、服装について褒めてくれていた。

 そんな菜緒は、いつも明るく話してくれる女の子。細かいことは気にしない性格だ。友だちもたくさんおり、休みの日は、受験勉強の合間をぬって、遊びに行っていた。引退するまでは、バスケットボール部に所属していたらしい。

 バスケ部では、エースらしく、全国大会でMVPにも選出されていた。部活動だけでなく、学業も優秀で、大学からたくさんの勧誘があったらしい。しかし、菜緒は、その勧誘を全て断り、清和大学へ合格することができた。

 服装を着替えて髪をセットし終えると、12時50分になっていた。今日は、母も父も仕事に出かけていたため、そのまま家を出て、菜緒の家に向かった。菜緒の家は、俺の家から徒歩5分のところにあった。

 菜緒の家に着くと、菜緒が家の外でまっていた。


 菜緒「試験、どうだった?」


 開口一番に、試験のことを聞いてきた。


 俺 「あぁ、ボチボチかな」

 菜緒「そっかぁ。受かるといいね」

 俺 「後は、神頼みやね」

 菜緒「まぁね」

 

 菜緒は、俺が受かるものだと思っている様子だった。


 俺 「菜緒って、清和大行くんやんな?」

 菜緒「そうだよ」

 俺 「だよねぇ」

 菜緒「どうかしたの?」

 俺 「いや、別に‥‥」


 これからのことについて、今聞くには、メンタルがもたなかった。


 俺 「今日は、映画行って、ご飯食べに行く?」

 菜緒「うん、いいよー」

 俺 「じゃあ、駅の方行こっかぁ」

 

 そう言って、俺たちは駅の方へと歩き出した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ