4月18日 タイピング
俺 「どういう感じで作ったらいいですか?」
先輩たちが作る資料はどれも凄まじかった。内容だけでなく、デザインや見やすさも抜群だった。こんな資料なんて作れるイメージはなかった。
今市「そうだな、、、。今まで、資料作りしたことあるか?」
俺 「いや、まったくないです」
今市「じゃあ、まずは基本からだな」
俺 「お願いします」
今市先輩がどんな人なのかはわからないけど、とても、仕事ができるのは容姿からわかる。
今市「パソコンはどの程度できるんだ?」
俺 「高校の授業で使った程度ですね」
パソコンかぁ。目の前にあるパソコンを見て、不思議な気持ちになっていた。昔もっとやっとけばよかった。
今市「あんまり得意じゃないな」
俺 「はい」
こんなできるビジネスパーソンと比べたらそりゃあ、できないだろう。そんな気持ちになってしまう。
今市「じゃあ、まずは資料作りをしながら、タイピングの速度を上げることからだな」
俺 「どうやって速度を上げるんですか?」
今市「練習しかないだろ?」
当たり前の回答が返ってきた。俺は、頷くしかない。
今市「じゃあ、これから一日1時間はタイピングの練習してみろ」
俺 「1時間ですか?」
1時間タイピング練習するイメージがあまりわかない。
今市「ああ。無理か?」
俺 「いや、やります」
無理なんて、そんなことは言われたくない。なめられたくない。大口を叩いた以上は。
今市「もし、1年間やり続けたら、髙橋との差はなくなってると思うぜ」
俺 「そうなんですか?」
あの髙橋と差を埋めるチャンス。それなら、努力するしかない。
今市「まぁ、本当かどうかはお前しだいだな」
俺 「はい」
まるで、野球の素振りみたいに言われる。高校時代もレギュラーを獲りたくて、毎日死ぬほど素振りしたのを覚えていた。
今市「野球部だったら、それくらいの努力可能だろ?」
俺 「はい。見ててください。絶対上手くなって見せます」
もう引き下がらない。明日からは、努力だな。明日を考えると辛くなる。
今市「じゃあ、上手くなったら資料作りを俺が教えてやる」
俺 「ありがとうございます」
今市先輩に教えてもらえるかどうかは本当に俺次第だ。
今市「じゃあ、頑張れよ」
手を振りながら席をたったのだった。




