表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日常で世界を変える(遠山編)  作者: mei


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

56/80

4月8日 記録

 薄暗い会議室に、今市、坂本、槙田、佐山、村上たち先輩がいつもより緊張した面持ちで着席していた。『営業四課』での売り上げ会議に新人の俺と髙橋は、どうしたらいいかわからなかった。


 今市「じゃあ、今から会議します」


 一斉に今市の方を見つめた。


 今市「今期の決算では営業課の中ではあまりいい成績を残せなかった」


 今市の声は低く、落胆しているようにも思えた。今市の補佐役である坂本が声を上げた。


 坂本「俺たちは、営業すら相手を間違えているんじゃないかと分析しています。競合他社の動向を気にせず動き過ぎた。そこが反省です」


 昨年までいなかったので、それが本当かどうかなんて俺にはわからなかった。すると、今回の会議での資料作りをしていた槙田続けた。「資料を作っていて感じるのは、やっぱりアグレッシブさがなかったかなと思います。一昨年はそれができていたけど、今はそうじゃない。そう思います」


 今市「それだけ、みんなが思えたら、次結果を出すしかない。俺は、そう思います」


 これ以上、ネガティブな方向にもっていかなかいように歯止めをかけたように感じた。


 坂本「そうですね。ここから、新しい四課のスタートでしょ」

 今市「そうだな。髙橋、遠山!」


 急に呼ばれた俺たちは、慌てて今市の方を見つめる。


 今市「お前たちは、今期どんなことを頑張りたい?」


 尋ねられた俺は一瞬戸惑ってしまった。しかし、コイツは違った。


 髙橋「僕は、早く外回りに行きたいです」

 今市「いいね。早く売り上げ立てて欲しいな」

 髙橋「任してください。昨年の村上さんの記録を抜きます」

 村上「おいおい!!」


 一斉に笑いへと変わった。でも、髙橋だけは愛想笑いをしている様だった。コイツは、ホントに狙ってるんだ。昨年の村上さんの記録を。どれだけ凄い記録なのかわからないけど、髙橋ならやりそうだ。


 今市「遠藤は、何かないか?」


 髙橋の話に夢中になっていて何も考えていなかった。どうしよう?


 俺 「髙橋が村上さんの記録なら、僕は、佐山さんの記録を抜きます」


 すると、再び大きな声が聞こえた。


 佐山「おい、遠藤。俺も巻き込むなよ」

 俺 「すいません」


 笑いながら返答したのだった。この後、俺は、昨年の村上さんと佐山さんの記録を見て思った。絶対俺には無理だと。あんな大口を叩いた自分が恥ずかしかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ