4月6日 資料
今日は、朝から晴れており、太陽が顔を出しているようだった。俺は、昨日と同じく出勤し、ゆっくりとエレベーターを登っていた。オフィスに到着した俺は、自分のデスクを目指した。営業四課は、一番奥だ。ゆっくり歩きながら、他の部署の方に挨拶をしながら歩き続けた。すると、遠くから『営業四課』の文字が見えてきた。俺が挨拶する前に聞こえてきた。
今市「おはよう」
俺 「おはようございます」
とりあえず、自分の席につくことにした。
今市「昨日は、ゆっくり寝れたか?」
俺 「おかげさまで」
軽く会釈をして、カバンを置いた。
今市「よかった。今日も頑張れよ」
俺 「はい」
もう、既に髙橋以外全ての社員が席に座って仕事をしていた。
今市「今日やることなんだけど、、、」
俺 「はい」
机の上に積んであった資料を探しているみたいだった。そして、見つけ出した資料を俺に渡した。
今市「まずは、今の取引先の資料に目を通すことからしてみようか」
俺 「わかりました」
俺たちの会社の取引先だろうか?資料を渡されただけでは見方がわからない。
今市「9時になったら、坂本がレクチャーしてかれるから」
俺 「はい」
時刻を見ると、まだ45分だった。この時間になっても来ない髙橋は、すごいとしか言いようがなかった。
今市「じゃあ、俺と槙田は外行ってくるから」
俺 「はい」
朝から、外回りかぁ。大変そうだな。俺は、立ち上がった槙田さんを横目に見た。
今市「なんかあったら、坂本とか佐山とかに聞いてくれよ」
俺 「わかりました」
坂本や佐山は、資料を見ながらパソコンに文字を打ち込んでいる。
今市「じゃあ、後は頼むわ」
俺 「何時頃、帰ってこられますか?」
とりあえず、何か聞こうと思って必死に質問をした。
今市「うーん。遅かったら5時が過ぎるかも」
俺 「そうなんですか?」
そんなに遅いんた。この人たちは、大変なんだろうな。
今市「ああ。今日の取引先は、遠いからな」
俺 「そうなんですね」
今市「だから、時間なったら帰ってくれていいから」
俺 「わかりました」
基本、5時が仕事終了時刻だ。
今市「じゃあ、行ってくるわ」
俺 「いってらっしゃい」
今市「はーい」
そう言って、今市と槙田は、歩き出した。