3月13日 差
俺は、A3用紙に、「売り上げ」方法をいろいろ殴り書きをしていた。しかし、なかなかいい売り上げ方法が見つからない。一生懸命、紙に書いた方法を見ながら実現しそうな方法がないか見つめていた。そして、河野さんから手渡しでもらった本の帯には、「前だけ見よう」と熱いメッセージがこめられていた。河野さんには、この本を読んで感想を聞きたいことを言われたが、とてもじゃないけど読めるような気分にはなっていなかった。昔から、本を読むのは好きじゃなかった。でも、せっかく貰ったしという思いと読んでない紹介してくれた恵太にも申し訳なかった。でも、もう少しで学校にも行かなくなるし恵太と会う頻度も減ってしまう。これからどうなってしまうのだろうとすら思っていた。
ー3月11日ー
河野さんは、社長というのに、派手な格好や車はもっていないらしい。ずっと自分が思い浮かべていた社長像とは異なっていた。河野さんは、そういうのに全く興味がないらしい。それなのにオーラはとてつもなく出ており、自分なんか比べものにならなかった。
こんな社長がいることがいることに驚いていた。河野さんは、それ以上、父からの問題を語ることはしなかった。おそらく、自分で答えを出すべきだと考えていたからだろう。俺もそれについては、同じことを考えていた。
河野さんには、残りの時間で恵太との出会いについて聞いていた。恵太とは、バイトで知り合ったらしい。恵太がバイトをしていたところにたまたまいた河野さんが声をかけたとか。そこから、恵太は河野さんのセミナーのお手伝いとかをしているらしく、交流を深めていることを聞いた。恵太は、いつも声をかければかけつけてくる行動力について褒めていた。
たしかに、恵太は、声をかけてたらほとんど来てくれるのはわかる。予定が入ってない限り、即答で返事をくれる。一方の俺はというと、、、、。めんどくさい、ダルいなどと返事をして行かないことも多い。俺たちは、この差が大きいのかもしれない。
河野さんが言っていた、お父さんが求めている答えという考えは何なんだろうか?どうすれば合格なのだろうか?電車の中で考えていた。河野さんは、それを考えることができたら、欲しかった答えが出るんじゃないかと教えてくれた。
もしかしたら、恵太との差が俺に最も足りないとかなのだろうか?これが改善したらお父さんが求めていることもわかるのだろうかとも思った。でも、そんなんでわかるのだろうかと自問自答に陥っていた。




