↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日常で世界を変える(遠山編)  作者: mei


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
22/100

3月5日 プリント

 スマホと小さい財布をポケットに入れた俺は、寒さに耐えながら歩いていた。見慣れた駅までの道のりもどこか、いつもと違う気がする。大学進学を考えていた頃は、寂しい気持ちもあったが、今は、また違った感覚になっていた。昨日に続いて、今日も電車で移動する予定があった。

 あれから、いろいろ考えた結果、大学進学は断念することにした。その代わり、お父さんの会社に就職しようとしていた。しかし、お父さんの会社に就職するには、この試験を解いてからだと伝えられた。まさか、そんな返事がお父さんからくるなんて思いも知らなかった。てっきり、二つ返事で入社させてくれるもんだと思っていた。

 俺は、外食した時との違いに困惑していた。お父さんから、出題された入社試験は、プリント1枚。お父さんがプリントを渡す時、中途半端な答えを出すなよと言われた。この言葉が意味を指すのはどういうことか?おそらく、テキトウなことをするなよというお父さんからのメッセージだと思った。同時に、ここで入社できなかったら、これからの人生ヤバいなと焦りも感じた。

 そこには、「売り上げ目標の達成方法を考えなさい」と書かれていた。売り上げ目標なんて言われてもな、、、。そもそも、会社がどういう状態かすらわかっていなし、社会人を経験したことのない俺にとって、この手の問題は全くわからなかった。

 これまでやってきた勉強が社会では、役にたたないことがなんとなくわかった。あれだけ頑張ってきた受験勉強はなんだったんだろうか?俺は、後輩に伝えたくなってきた。勉強しても意味ないぞ。なんてことが頭の中をめぐっていた。

 俺は、駅に着くと、ホームに立ちながらカバンの中にある資料をとった。お父さんの会社は、まだ、5人くらいの授業員しかいないので、入社するという大袈裟なものではない。この前、お父さんからもらった会社の資料からヒントをもらおうと思い、資料をめくるもヒントらしいものは見つからない。こんな中で、どうやったら答えがでるのだろうか?

 お父さんから回答の期限は言い渡されていなかった。でも、今のままだと一生答えが出ないのはなんとなくわかる気がした。やみくもになんか答えを出すのも違う。こんな時、あいつらなら、どうするだろうか?ふと聖徳高校野球部のみんなが浮かんできた。橘なら簡単に決めてしまうだろう。反対に八幡だったら、ギリギリまで悩むだろうな。自分なら、、、、。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。