2月21日 小野田深雪
昨日からずっと恵太といた。最初は、コーヒー屋で話し、そこから恵太の彼女である小野田と合流し、夜中まで遊んでいた。そして、恵太は一足先に疲れて眠りについていた。俺と深雪は、電気をつけながら、話をしていた。
俺 「深雪って、確か昔、八代の近くに住んでたんだよね?」
深雪「そうだよ。寺崎とかと下田さんとか知ってるよ」
俺は、こっちにきて、初めて地元の話をできる人に出会えて、嬉しかった。
俺 「下田さんも知ってるんだね」
深雪「下田さん仲良かった?」
俺 「めちゃくちゃ仲良いわけではないけど、話したこともあるよ」
どのタイミングであったんだろう?
深雪「そうなんだぁ」
俺 「下田さんは、なんで知ってるの?」
深雪「もとは、駅でたまたま会ったことがきっかけなんだけど、そこから連絡先も交換するようになって」
つまり、下田さんがこっちに来たことになるのか。
俺 「そんなことあったんだ」
深雪「そうなのよ。12月には、一緒に集まりもしたよ」
また、新しい情報だ。
俺 「それは、仲良いね」
深雪「下田さんのお友だちもきてたんだよ」
俺 「へぇー。誰がきてたの?」
深雪「んーとねぇ。山川さん、新谷さん、蒼井さんとか」
彼女たちとは、あまり親交がなかったからよく知らない。ただ、仲がいいことだけは健太郎から聞いていた。
俺 「たしかに。あそこらへん仲良いもんね」
深雪「遠山くんは、話したことある?」
俺 「あそこら辺の人とはあんまり話したことないな」
深雪「そっかぁ」
俺 「俺もみんなに久しぶりに会いたくなったな」
聖徳高校の生徒のことを考えていると、野球部のヤツらを思い出した。
深雪「だよね。遠山くんが仲良い子は、やっぱり野球部の人?」
俺 「そうだね。後は、理系の子とかも仲良かったかな」
深雪「誰か私の知ってる人いないの?」
俺 「えっーとね。理系だったら、宝来とかいるよ」
深雪「宝来くん理系なんだね」
"宝来海斗"。俺が初めて深雪と話した時に聞いた、聖徳高校の生徒だ。俺は、海斗と仲がよかったため、海斗つながりでたくさん話をし出したのを覚えている。
俺 「そうそう。アイツは、賢いしサッカーも上手い」
深雪「なんか、そういう風には見えへんから意外」
俺 「まぁ、見た目はヤンキーやからな」
時刻は、夜中4時を回っており、俺も深雪も睡魔が襲ってきていた。