これからとこれまでと
カレンと帰宅後の話がメインです
二人で勉強をしてカレンが部屋に戻った後、俺はさらに勉強をしていた。
数学の問題集を見ながら、先ほどのカレンの言葉を思い出す。
「日記は私が書きますデス。一緒に思い出を作りましょうデス」
何故か今日出された課題の日記は、カレンが書くと言って聞かなかった。
極力当たり障りないことを書いてもらいたいな……
キリがいい所で問題集を閉じて、この先の事を考える。
夏休み……思い出つくりもいいけど、和花とも話したいな。
ここ最近話せていないし、今日のお礼も言いたい。
こういう時に連絡手段がないことが、不便に思えてきた。
ベットに横になって、考え事で押しつぶされそうになっていく。
その時、控えめなノックが聞こえた。
「和花か?」
俺はそう言いながら、扉を開ける。
「む~? ひどい勘違いなのデス」
ドアの先には、頬を膨らませたカレンが立っていた。
「わ、悪い。どうしたんだ?」
「和花が少し話したいって、電話してきましたデス」
「どこに行けばいいんだ?」
「家の前で待つって言ってたデス。行きますデスか?」
俺の顔を見上げて、そう聞いてきた。
「ああ、話したいこともあるしな」
カレンの横を通って、部屋を出たところで、袖を掴まれる。
「……」
顔を向けると何か言いたそうに俺を、カレンは見つめていた。
「どうした?」
「私が一番なんデスよね?」
「ふ、そういうことか――」
不安そうに俺を見てくるカレンに、鈍感と言われた俺でも分かってしまう。
「当然だ。仲直りがしたいんだ。友達として、幼なじみとして」
カレンの方に振り返って、頭を撫でてそう言葉にする。
「それなら仕方ないデス……」
カレンは手を離してくれた。
「ありがと。行ってきます」
俺は再び歩き出した。
・・・・・・・・・・
「あ、樹君……」
玄関を出ると和花はドアの前に立っていた。
「よう、待たせたな」
「ううん。急にごめんね」
「いや、良いよ。俺も話したかったし」
どちらともなく歩き出す。
「告白はうまくいったの?」
「ああ……」
「おめでとう」
「ありがと……和花、少しいいか?」
「どうしたの?」
「我がままなのは分かってるけど、俺は和花とはこれまでどうり、友人でいたい」
街頭の下に立ち止まって、和花を見つめてそう告げる。
「……」
和花は何も言わずに、うつむいてしまう。
呆れられたか?
それでも俺は――
「俺にとって、和花は大切な人だから……一緒にいて楽しいから、これからも友達でいてください」
思いのたけをそのまま言って、頭を下げる。
「本当に、我がままだね? でも、嬉しいよ、そう言ってもらえて……これからもよろしくね! 樹君」
和花は笑って、そう言ってくれた。
久しぶりに楽しそうな和花が見れて嬉しい。
・・・・・・・・・・
和花とコンビニでの事なんかを話しながら、ゆっくりと家の周りを歩いて帰宅した。
もう時計は日を跨いでしまっている。
寝ているであろうカレンを起こさないように、静かに自室に行く。
ベットに膨らみがあって、おかしなと思って、近づく。
「捕まえたデス」
突然腕を引っ張られて、そのままベットに倒れてしまう。
「か、カレン? 起きてたのか?」
「もちろんデス! お帰りなさいデス」
ベットに寝転がって、すぐ横からそう言ってきた。
「ああ、ただいま……」
怒ることもできないまま、突然の事に驚いてぼうっとしてしまう。
「浮気はしてないですよね?」
「当然だろ……」
横を向いた俺の胸にすり寄ってきたので、頭を撫でながらそう呟く。
歩き疲れたのか、眠気が襲ってくる。
「何だか幸せデス」
カレンも眠たそうな声で、そう呟く。
そのまま、微睡に飲まれていった。
もう少し続きます。
次回はイチャイチャ回です
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