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久しぶりの部活 はめられ侵食される休日

お待たせしました。 サブタイがあれですね(笑)告白に対する答えとは……

 おい、どうなっているんだ! 


 カレンはともかく幼なじみだと思っていた和花にも告白されたぞ。


 自意識過剰とかそういうチャチなもんじゃない。


 二人とも目をそらさずに、真剣に俺の目を見据えてくる。


「……考えさせてくれないか?」


 俺にできることはこれだけだった。


 逃げだとか、優柔不断とか言われるのは覚悟の上だ。


 それでも、これはそんな簡単に答えてはいけない気がする。


「ふふ、そうだよね」


「まあ、サムライマスターデスからね」


 二人はそう言って、お互いに顔を見合わせて笑う。


 どうやら怒っていないようだ。


 ・・・・・・・・・・


 次の日の昼休み、俺は芳にそれとなく相談をしようと思いながら、将棋部の部室でお昼を取ろうとしていた。


「ねえ、樹。なんか朝から元気ないね」


 向かいの席でプッチトマトがメインのレタスサラダをを食べる芳がそう聞いてくる。


「そう見えるか……うぅ」


 俺は弁当箱を開けて、小さく声を漏らす。


 その様子に、芳が弁当箱をのぞき込んでくる。


「うわぁ~。愛されてるね」


 若干引いてるような声だ。


 まあ、そうなるよな。蓋を開けた弁当箱のご飯の所に桜でんぷんで大きなハートが作られていてその下には海苔でairabuyuと文字が添えられていた。


 カレンお手製弁当。


「はぁ、この、この」


 ハートを崩すためにご飯を平らげる。


 おかずはから揚げ、卵焼き、ブロッコリーのマヨネーズがけとかなり美味しそうだ。


「樹はモテるね」


「ひにくか?」


「違うよ。それで、その弁当のせいで元気がないの?」


 芳は自分のごサラダを食べ終えてそう聞いてくる。


「いや、弁当には驚いているぐらいだ。それよりも、告白されて困っているんだ」


 ついそのまま言ってしまう。


「え? ごほっ、ごほ」


 芳は驚いて、飲んでいた紙パックの紅茶でむせてしまう。


「大丈夫か!」


 芳の側に行き、背中を撫でてあげる。


 男とは思えないくらいの細さだ。サラダとかだけとかじゃなく、肉も食べたらいいのに。


「あ、ありがと。で、樹はどうするの?」


 照れ笑いを浮かべながら、そう聞かれる。


「困っているんだよな。付き合うって、そもそもわかんないし」


 椅子に戻ってそう返す。


「フフ、樹はやっぱり真面目だな」


「なんだよ。自分は慣れてるからって」


 俺は残りのおかずを食べをえて、そう言い返す。


「慣れてないよ! え、そういうふうに見える?」


 芳がじっと目を見て、そう聞いてきた。


「ああ、女子には美形ってもてはやされてるし、男子にも受けそうなかわいい顔してるからな」


 俺は笑いながら、冗談交じりにそう言ってやる。


「え? 可愛い……。ご、ごめん。僕、用事あるから」


 芳は慌てるように、部室から出て行ってしまう。


 もしかして気持ち悪がられたか? 後で冗談だって言っておかないとな。


 俺は急ぐ用もないので、持ってきていた英単語長を読んで、残りの昼休みを過ごした


 ・・・・・・・・・・


「樹君、お茶どうぞ」


 放課後、久しぶりに部室に集まってお茶会をすることになった。


「ああ、ありがとう」


 和花が紅茶をいれて、運んできてくれたのでお礼を伝える。


「さて、久しぶりの部活動デス。何かしたいことはありますデスか?]


 俺の向かいに座ったカレンがそう声を出す。


 したいことか……


「帰って、勉強するか」


 俺はそう言いながら、机の上に出していた教科書をしまい始めた。


「ダメデスよ! サムライマスター。今日は部活の日デス」


「でも、部活って何をやるの?」


 和花がもっともな意見をだす。


「それを考えるのも部活デス」


 この部長、適当だ。


 紅茶を飲みながら、しばしの沈黙が訪れる。


「山手線ゲームやる?」


 俺の隣に座った、和花がおずおずとそう提案してきた。


「山手線ゲーム? 何デス? それは?」


 どこかわざっとらしく、カレンがそう聞いてくる。


「確かお代を決めて、言っていくやつだよな? フルーツと、言われたらリンゴとか」


「そうそう、昨日テレビでやってたの思い出したの」


「なるほど……やってみましょうデス」


「分かった。つきあってやるよ」


「じゃぁ、私から行くね? お題は樹君で……優しい」


 え? 何それ? 羞恥プレイか?


「カッコイイ」


「え? え~」


「はい、樹君アウト」


 酷い、こんなのってないよ。


「では、罰ゲームデス」


「え? 罰ゲームあるの?」


「ゲームデスからね?」


 これは計られたかもしれない。


「えっと、罰ゲームは今度の日曜日に私たちに付き合う事で」


「え? そんなことでいいのか?」


「はい、それでいいですよ」


 やっぱり、二人で事前に決めていたな……


「分かった付き合うよ」


「よし、なのデス」


「じゃぁ、他のゲームやろうか?」


 もう用件が済んだからか、和花がそう提案する。


「いや、まだだ。次はお題はカレンで……料理上手」


 おれ早口でそういって、ゲームを再開させた。


「え? えっと、可愛い」


「っふぇ、金髪」


 お、返してきたな。


「部屋着が変」


「目が青い」


「サムライマスター一筋デス」


「それはアウトだな」


「噓じゃないデスよ?」


 そんなんまっすぐな目で見ないでくれ。


「主観じゃ分からないもんね」


 和花が同意してくれる。


「む~、では、次は和花をお題にやるデス。おっぱい」


「ちょ、ちょっと。カレンちゃん」


 カレンの言葉に和花が声を上げた。


 俺もついむせてしまう。


「え? サムライマスターも、同意してくれますデスよね」


 俺に振るな……


「樹君?」


 あれ、怖い笑みを浮かべてらっしゃる。


「あ~、何言ってるんだろうな~」


 俺はそう言いながら立ち上がり、席を離れようと試み――


「逃がさないよ?」


 ガッチリと肩を掴まれる。


 うん、知ってたよ。


 この後、一時間ほどカレンとともに説教を食らうのだった。











サブタイ難し~ いや、内容より難し事あるの? って思ってしまいます。


さて、保留ごめんなさい。答えを出すと完結になってしまうので(笑)


この物語は残り四万文字程度を予定してますが、マンネリ化が怖いです(笑)緩急をつけながら頑張って敷きますので、よろしくお願いします。


次はデートの? 話を書きたいです


それではまた次回もよろしくお願い足ます

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