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149(終)

 神様との挨拶を終えて、何処かに転移させられた。

 いいよなー転移。僕が出来るのは、神界への転移くらい。

 世界に降り立つ時はいくつか場所が固定されている。


 神界を経由すれば、長距離移動が出来ると言うことだけれど。

 それはあくまで自分限定。ほかに一緒の人がいると使えない。


 というのは良いとして、転移させられたのは何か花畑の中央にベッドが安置された場所。

 うん。ここで寝るのか。いや、別に良いけれど。

 花畑と簡潔に描写したけれど、何か結界が張り巡らされている。


 ここが終末神の力で壊れないようにだろう。


 ま、寝られればいいのだ。どうなっているのか、天蓋なんてものもついているベッドなのだから、きっと快適に微睡めるだろう。

 そう思っていたら、人影があることに気がついた。

 神様かなと思ったけれど、そんなこともなく。


 誰かと思ったら文月だった。


「なんでいるんですかねぇ……」


 いや、予想は出来るけど、選ばないでしょうよ。

 こちらに気がついた文月が、今まで見たことない笑顔で手を振っている。

 目的地(ベッド)の近くに陣取っているから向かわないわけには行かないのだけれど、何か行きたくない。


 会話できるほど近くなったところで、無感情に尋ねる。


「何でここにいるんですか?」

「そう願ったからかな」

「なにが楽しくて、終末神の眷属になるんでしょうね。本当に」

「眷属になりたかったんじゃなくて、フィーニスちゃんと一緒にいたいっていったら、他に選択肢がなくって」

「はいはい。いいんですか? わたしは今から寝ますよ、最低100年」

「うん、それも聞いてるよ」


 何でさっき決まったことを聞いているのか。

 この場所が既に存在していたことと関係しているのだろう。神様め。

 他の面々がどうなったのか話してくれる彼女は、文月と言うことか。


「それでね。フィーニスちゃんに願いを叶えてもらったって言う、強そうな人は元の世界に帰って行ったよ」


 そうして勝手に話し出す。

 まあ、聞き流せばいいか。微睡みながら、意識を半分手放して。

 もぞもぞとベッドに上る僕のことを気にしていないかのように、文月が話を続ける。


「藤原君は神様に助けてもらったお嬢様と一緒に別の世界に行くんだって。二人は好き合っていたから、そうなるだろうなとは思ったんだよ。

 後2人誰が助かったのかは……フィーニスちゃんには興味ないかな?


 それから女木君と磯部君は日本に帰ったよ。スキルとかは全部無くなったけど、不自然にならないようにして戻すって。

 これで全部かな? うん。


 あ、もう寝ちゃったんだね。おやすみフィーニスちゃん」

お疲れさまでした。これで「クラスメイトに殺された時、僕の復讐は大体達成された」、旧「クラスメイトに殺された僕は神様のパシリになりました」は完結となります。

なんだかんだと毎日更新で終えることができました。ここまでのお付き合いありがとうございました。


既に続編や番外編をやってくれという声が上がってはいますが、今のところ予定はありません。

別視点を思い出したかのように投稿するかもしれませんが、続編となると決めないといけないことが多すぎるため、気軽に始められないというのが実際です。


また他にも書きたい作品はありますし、何より2作同時更新が難易度高いです。

完結済み作品まで入れるとそれなりに数がありますので、そちらを見てもらえると嬉しいです。


TSに釣られてきた方だと、下記リンクから飛べる「2人で1人の不遇姫達は自由に生きたい」や「両声類だった俺は両性類にLvUPした」あたりがTSテンプレではないにしても、まだTS作品していると思います。

短いのだと「僕を女の子にしたのは質の悪い悪魔でした」でしょうか?


なろうで人気のジャンルで言えば短編程度の長さですが「私はこの家の子ではありません」が悪役令嬢婚約破棄物でざまぁっぽい感じです。たぶん次に書くとしたら、これの長編版なるんじゃないかなと。


この作品については、これならいけるみたいな設定を思いついてから続編ということになると思います。

ですので、続編希望の人は祈っておいてください。


それでは、これで。またどこかでお会いいたしましょう。

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本作が「第一回スターダストノベル大賞」で優秀賞を受賞し電子書籍化が決定しました。
最終第5巻が2023年9月7日より配信開始です。
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― 新着の感想 ―
最高
眷属化が面倒な仕事、ですかね? ピッコマさん経由でこちらの作品を知り、つい最近に読み始めたので最終巻表紙画像を既に見ていた事もあり「永遠の微睡み希望」の時点で既になんとなく分かってしまっていたラスト、…
[一言] お疲れ様でした。 一気読みした。 TSにする必要性をそこまで感じなかったが、同時にこの要素がなければならなかったとも感じている。そんなうまい具合にはTS要素が必要であった。 途中、急に作風が…
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