表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
繊細の精神  作者: QWERT
3/5

シンプルの特典

 最近、「ソリティア」にハマっている。ソリティアとは、ひとり遊び用のトランプでできるゲームの総称である。ウィンドウズにデフォルトで内蔵されているゲームとして有名になったものである。特に「クロンダイク」は、クリアできるかどうかは運にも依るのだが、頭もちょっと使う必要のあるゲームで、やり方によっては反射神経も鍛えられるおすすめのゲームである。私なんかはそれを昨日は三十回くらい、およそ三時間はやりつづけた。結果は三回しか成功しなかったが、一度成功するとドーパミンがすごい出る。1から13まで綺麗にそろったときの喜びはひとしおである。

 しかしもしルールが少し複雑に感じる人がいれば、「ゴルフ」というゲームがおすすめである。ちょっと頭を使うし、集中力も鍛えられて、なにより、「あと少しでクリアできるのに」という悔しさが「もう一ゲーム!」と駆り立てるのである。これらのゲームは暇つぶしに最適なので、もしよかったら試してみていただきたい。

 トランプはシンプルな形式のゆえに、遊び方がたくさんあって奥が深い。多様性の形式はいつだってシンプルなものである。というのも、形式が統一されていなければ、同類としてまとめられることがなく、そもそも多様性という概念が成り立たなくなるからだ。たとえば音楽は基本的にリズム、メロディー、ハーモニーというシンプルな形式で一括りにされて、その同じ形式を共有するうちに多様性が認められる。

 だから、トランプにおける遊び方の多様性は、その形式のシンプルさに由来する。1から13の数字と四種類のマーク、二種類の色。このシンプルな形式がトランプを世界的なものたらしめるのである。シンプルさには、多様な発展性と普遍性という特典がつねにつくのである。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ