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4話
「あの紫陽花は軽音の所にもあったな…誰が飾ったんだっけ?」
「顧問の真壁です…真壁は今日泊まり込みで居ます。調べに行きましょう‼」
祐斗が意気込んでるのを颯介と冬四郎がやんわりと落ち着かせた。
「それじゃただの、いちゃもんだ」
颯介の意見に冬四郎も頷いた。ここで、再び大学に行ってもただの言い掛かりとして、断られてしまう。
「忍び込んじゃいます?」
祐斗のその言葉には流石に冬四郎が、待ったをかけた。
「流石に、不法侵入をさせるわけにはいかないよ」
「でも、それでむつさんが見付かるなら良いんじゃ…」
「祐ちゃん、落ち着きなさい。管狐が近くまで来てるからその後でも」