表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-人の欲-  作者: 幹藤 あさ
8/121

1話

むつは、手に持っていたタバコをくわえ直して火をつけた。ふーっと吐き出された煙が、社長の方に流れていくのを手で払った。


「わざとだよね?塚があったはずの場所には何も、欠片さえ残ってなかった。邪魔になるモノを片付けさせたかったんじゃないのかなーってね。深読みし過ぎかしら?」


「調べに戻ったのか?」


「休んでる間に。もち、わたし1人でだけどね」


生ビールと共に他に注文していた、唐揚げや串物、漬け物もテーブルに並んだ。


「みやが、むつは雰囲気で物事を推し量る事をやるし考えが深いって言ってたっけな…レモン搾っちゃっても?」


「ん、お願い」


レモンをかけた唐揚げを皿に取り、熱いうちに一口かじった。


「わざと、だとしたらさ…結構熱いっ」


「揚げたてっぽいもんね湯気出てる」


手で口元を隠しながら、口を開けて冷ましていたようだったが、社長はすぐにビールで唐揚げを流し込んだ。


「わざとなら、そーゆーのが分かる奴が側に居るって事になるよな?」


「そーゆーのを信じてない人なの?」


「それは分からん。昔から何を考えて、何を見てるかよく分からん奴だったからな」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ