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3話
「なるほどね。むっちゃんもそのストーカーみたいなのに目を付けられたって可能性が大になったね」
颯介はそう言って携帯を取り出した。
「社長からだよ…もしもし?」
『あ、みやがさそっち行くのに合流出来るよう連絡先、教えても良いか?』
「あぁ、それは勿論ですよ」
『後、俺からも電話してみたらさ、今は電源が入ってないみたいなんだよな』
「えっ?…分かりました。やっぱり巻き込まれてるようなので、早めに何とか対策を練ろうと思うんですが…何か良い案ないですか?」
『うーん?俺、そっちに居るわけじゃないからな…行方不明者の名前が分かるなら家族に電話して聞いてみる事くらい出来るけど、過去と現状が繋がるとも思えないな』
「そうですよね…」
『とにかく、みやと合流して話してくれ。みんなが戻るまで居るから』
「分かりました」
電話を切った颯介は、これからどうするべきなのか悩んだ。