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よろず屋-人の欲-  作者: 幹藤 あさ
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3話

「とにかく、見かけたら声かけといてやるからさ、変な噂なんか気にすんなよ。人も多いからすれ違っても気付かないって事もあるさ」


そう言ってくれた先輩が、ぽんぽんっと祐斗の肩を叩いて慰めてくれた。


「ありがとうございます…あの、じゃあ、すみませんがお願いします」


祐斗は頭を下げると、颯介のもとに戻っていった。


「どう?」


「下で階段を上がる姿を見掛けただけ、だそうです」


「そう。…にしても、皆よくむっちゃんを満てたんだねぇ。そんなに人目をひく感じだった?」


「まぁ…それなりには。そこそこ美人でしたよ、ばっちりメークで」



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