表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-人の欲-  作者: 幹藤 あさ
52/121

3話

祐斗に案内されながら先ずは昨日、むつ達を案内した通りに行く事にした。学部ごとに棟が建てられており、人が多いとは言えないが、そこそこ居る。


研究発表のされてる部屋を覗いていくが、むつの姿はない。通りながら鍵の空いている部屋も全てチェックしながら、歩いていくのはなかなか時間の取られる作業ではあった。


だが、その成果なのか祐斗は何人かの見知った先輩達に会う事が出来たので、むつを見掛けなかったか聞けた。


昨日のむつは、身内贔屓と言われたとしても綺麗で可愛らしく見えていた。それに加え、肩や足を出して学生でもない事から男達には覚えられていた。むつが無駄に愛想良かったのも、加算されては居るだろうが。


「昨日、俺と一緒に居た女の人、今日もここにキタリしてませんか?」


「あぁ、あの黒髪美人な‼パンツスタイルで黒渕眼鏡ってのも良いよな~」


「谷代の知り合いか?紹介してくれよ」


「いや、まぁ…あのバイト先の先輩なんです。じゃなくて、見掛けましたか?」


「あんな人と働けるなら、何でもするよなぁ」


声の大きな先輩のせいで、離れた場所に居る颯介にまで聞こえてるんじゃないかと祐斗は心配だった。


「ん?パンツスタイルに眼鏡?って今日も見掛けたんですか?」


「あぁ、ここには寄ってないけどな」


「どこ行ったか知ってますか?」


「探してんのか?」


「そうなんですよ。研究発表見るのが好きみたいで、気付いたらはぐれちゃって…今、探してるんです」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ